今日はお昼に食べたお豆腐が古かったのか、お腹を壊しました。
でも何故かイデぞうが正露丸を持っていたので少し貰って飲んだら治りました。
やっぱり原因はお豆腐のようでした。
お礼に、先日おぎちゃんから貰ったうまうまチョコレートが二粒だけ残っていたので、
もおすけ食べたかったけど、なかじーとイデぞうにあげる、と言ったら、
な:『これ食べたら僕達は、もおすけの家来にならなくちゃいけないんですね。』
も:『お、そうね。君達はもおすけの家来よ。
今からもおすけの子分だから、言うコト聞かないと。』
と、大先輩に向かってえらそうに言い放つもおすけです。
皆様こんばんにゃ。
そして治ったお腹ですが、いま夕飯食べたらまた痛くなってきました。
完全復活ならず。
でも、有言実行。
書きますよ。
友達に『今日はもう書かないでしょー。』って言われたから書きますよ。
過去最高に怖かったヴァリエーション・西穂西尾根・2でございます。
【おさるのもおすけ日記】2014年3月ヴァリエーション西穂西尾根・後編
2014 3 22 快晴
残念だけど。
一番おっかなかった縦の岩稜帯。
ロープなしで大型ザック背負って、もろい岩場と掴むと千切れる
細いハイマツの断崖を登ったここが、何と言っても一番怖かった。
もちろんそんな場所でカメラなんか、取り出せるはずもない。
そんな事したら、死んじゃう。
なので、核心を過ぎたこの辺りから。
ここだって滑落したらアウトですよ。
アングルの為に動けるような場所ではないので。
だって、こんな場所だもの。
自分の持ってるスリングがフレームに入る。構ってられない。
もうねぇ、言い訳じゃなく、状況にも時間にも余裕なんてないんですよ。
そもそも写真撮ってる事すら、本来ならNGなワケです。
それでも。
こんなフィールドだからこそ、最高の景色があると言うもの。
純ちゃんも最高の笑顔です。
この辺りから、ロープを出して確保取って上がっていきます。
リード&ビレイヤーは大変です。
OさんAさんありがとう。
ビレイヤーが登ってきてロープを回収する間。
ふと辺りを見渡せば、この美しき雪庇と雲海と青空。
遠く左方には、憲兵峰の奥に槍の先端がコンニチハ。
状況は少し厳しくなりつつも。
行くしかない。
登るしかない、この山肌を。
目指すは山頂のみ。まだ遠くても。
ロープなしで私が先頭を行き、振り返って写真を撮る。
なんて険しく美しい景色だろう。
後方隊を待つ間、純ちゃんと小休止。
どこを撮っても絵になるねぇ。
これは、私が凄く好きな一枚。
西方から立ち上がる雲、切れた稜線、その中を歩く山男達。
そしてこの後。
岩場を巻いて登る箇所が、怖かった。
ご覧の通り風も出てきたし、何よりもろい岩場にアイゼンを掛ける心もとなさ。
その不安に打ち勝つ気持ちがないと、上がっていく事はできない。
ロープがあったとしても怖い。
高所恐怖症の私には、尚更の事。
トップを行くAさん、ビレイをするOさん。
二つ目の核心を超えて、後はただひたすら山頂を目指す。
そして気が付いたら、ひょっこりと小さな広場に出た。
山頂だ。
平坦で安全な山頂に着いたら、何故か足が震えた。
無心で急いで道標を撮る。
それから純ちゃんに撮ってもらって、記念の一枚。
さぶちゃんと行けなかった冬の西穂。
思いもかけず西尾根と言うヴァリエーションルートから登るなんて、
ホントいつもながら私の登山暦はメチャクチャな順番だ。
そして私は。
朝からずっとずっと緊張していた。
だから平坦な山頂の上にいても、緊張が解けない。
残念な事にこんなに頑張って登ったのに、なんと山頂から奥穂側の景色を
殆ど見ていなかった。
その事さえも、少し下り出してから気が付いたほどだった。
それほど、ずっと緊張していたのだ。
あんなに頑張って登ったのに。
だからまた次も登りに行って、その時は山頂からの景色を堪能したい。
—–
かなり時間も押していたので、西穂山荘目指して下山開始。
ピラミッドピークも美しい。
つい先日、行けなかった西穂だが『山頂まで無事に登れるかなぁ。』と不安だったこのルートが
西尾根側から登った後だと、何てことない優しい道に思えるんだから人間の感覚って不思議だ。
あっさりとピラミッドピークに到着。
更に高度を下げていくと、ガイドさん&登山者のペアが。
人がアングルに入ると、この景色のスケールの大きさがわかるから好き。
前方に独標、左手に上高地。
雲海が素晴らしい。
先行のガイドさん達に道を譲って頂き、先に下りて振り返る。
嗚呼、綺麗だ。
程なくして独標に到着。
ココまで来れば、笑みもこぼれるというもの。
仲間の嬉しさが伝わる一枚。
ここで改めて奥穂・前穂の吊り尾根を見る。
やっぱり雪景色の北アルプスは最高だ。
ここから山荘目指して降りていくと、今度はあっという間にガスの中。
丸山の下では既にこの視界。
天候の変化なんてあっという間だ。
テント場に着いて、急いでテント設営。
私のザックもこの有様。
明日はもう降りるだけ。
心から安堵して、眠りに就いた。
—–
2014 3 23
ロープウェー乗り場に向かって下山開始。
振り返ると、昨日通った稜線が。
登りはあんなに大変だったのに、文明の利器はあっという間に
私達を下界へ降ろしてくれる。
時間もたっぷりあったので、温泉に向かう。
そしたらこんなご褒美的風景が私達を待っていた。
嬉しくって、写真撮りまくり。
(いつもの事だが、食べログに。)
腹ペコな私達は湯上り後、満場一致でお昼ご飯に。
ご褒美です。
二日間の。
調子に乗って、デザートまで注文。
心も体も大満足の二日間でした。
—–
西穂西尾根。
パーティで行く事で出来る個人装備の軽量化。
それに伴って上げていきたい、自分自身の技術。
学ぶ事だらけの二日間でした。
Aさん・Oさん・純ちゃん。
貴方達がいてくれたから、登りきることが出来ました。
本当にありがとうございました。
次はもっと確実な技術で登りたい。
そう思える山行でした。
<完>
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