2014. 2. 4. 曇り
渋の湯温泉から、まずは黒百合ヒュッテを目指す。
うんざりする急登から樹林帯を延々歩き、ぽっかりと黒百合ヒュッテの広場に出る。
私達の到着を歓迎してるかのように、青空に飛行機雲。
昼の流星。
風情ある 佇まいの黒百合ヒュッテさん。
なんて絵になる風景。
小屋の前に、可愛い雪だるまがあったので。
一緒に記念撮影を。
でも何故か・・・
顔、似てない?
小休止してから山頂を目指す。
ところが、雲は再びあっという間に青空を覆い尽くし、うら寂しい風景になっていった。
風はそこそこ、雲はどんどん。
雲の中登って行き、山頂に着いたら有難い事に一瞬晴れてくれた。
寒そうな山頂の道標
まずは記念撮影。
八ヶ岳にしては寒くない方だけど~。
不安要素たっぷりの雲。
これに飲まれて、トレースも消えて方向がわからなくなったらかなり危険だ。
この後、どうするか。
西天狗の方を見ても。
雲たっぷり移動中。
見る限り、西天狗に向かっているトレースはほとんど無い。
稜線でないことの怖さは、乗鞍岳のホワイトアウトで経験してるので、先に進むか悩む。
でも、この人は冬山の怖さを全く知らない。
こ:『でも、ただコンパスの指す方に進めばいいだけでしょ?』
も:『あんたーーー、またそんなナメたこと言って。そんな事言ってたら
甲斐駒の時みたく八ヶ岳の山の神様から叱られてバチが当た・・・』
こ:『わーーーッ、八ヶ岳の神様、ごめんなさいっ!!』
地図にコンパスを当てても、地図上で一度ずれただけで実際に1km歩けば相当の距離が
左右にずれる。
その怖さを知らないのだ。
それでも
こ:『トレースの付いた八ヶ岳を歩いて冬の八ヶ岳を登った気になるな、と解説本に書いてあった。』
等と、まだおナマな発言をする。
冬山の知識・経験・技術、どれを取っても足りないくせに。
仕方なしに、ガスの様子で危険を感じたらすぐ引き返す決心を自身に誓い、先へ進む。
かすかなトレースを探したり、無い所は安全な場所を選んで下る。
最低鞍部から登り返し。
夏道の記憶もかすかなので、『この先のトレースや道はどうなんだろう。』と不安一杯で歩いていた背中。
自分しか頼れるものがない。
私の浅い経験で、行ききれるか。
そんな不安など、ほとんど無く登るこうちゃん。
コンパス見てたら何とかなるんじゃない?
雲の流れる中を歩き、西天狗山頂に到着。
ここまでは何とか来れました。
すると雲だらけだったのに、再び山頂に着いた途端に青空が。
なんてツイてるんだろう、私達。
も:『こうちゃん、後ろ見てみ。空が見えるよ!』
振り返るこうちゃん。
わーー空だーーー。
青空も見えて、もぐたんちょっと嬉しそう。
西天狗登頂~☆
記念に私もパチリ。
どちらの山頂も一瞬の晴れ間。
でも、問題はここからです。
<続く>
コメント