し:「鉢伏山、行きましょうよ。」
も:「ああ、松本市民なら一度は登りたい山だよね。」
し:「だってあそこだけ、公共機関が全く無いんですよ。」
・・・・・言ったわね。
アンタ、今、明らかに言ったわね。
し:「あそこだけバスも電車もないから、ボクのために車出して下さいよ。」
って、堂々ともおすけをアシ扱いしたわね。
背後からドついたろか、と思ったもおすけです。
皆様こんばんにゃ。
最近うちのお子ちゃま1号&2号は、もおすけに対して
横柄極まりないでんですよ。
小生意気、とは正にこの事。
私も24歳の頃、こんなだったかしらーとか。
そんなことより早く更新していかないと、とかとか。
その小生意気な翔坊と行く、大滝山2。
鍋冠山からの続きです。
2016年5月12日 ガスのち快晴
鍋冠山で立ったまま小休止。
先に進みます。
翔坊は、地図とスマホの地形図と時計の高度を
しょっちゅう確認しています。
それは必然というより、「好き」と言う感じに見て取れます。
楽しそう。
地形図の等高線と高度を照らし合わせて、現在地を確認する。
ソロでの大縦走はともかく、登山道が見えている日帰りの夏山では
あまり地図を見ない私なのですが、こうしてしょっちゅう見ていると
現在地が見えてくるのが、結構楽しい。
改めて地図見なくちゃな、と思ふ。
なぁんて思っているのも束の間。
歩き出したら、再びゼーゼー。
でもこの人は、いつも余裕です。
もおすけと一緒だとゆっくりだし。
彼が地図を見ている瞬間に、私はここぞとばかりに休憩を。
ゼーゼー。
あーーしんどいよーー。
山頂まだかなー。
最後の雪渓を直登して。
振り返ると通ってきた鍋冠山と安曇野の街。
翔坊も同じ時に写真撮ってました。
そしてようやく稜線に。
足元から視線を前に向けただけで、予想を遥かに超えた眺望が。
そう、最高の景色が待っていました。
前穂・奥穂に大キレットに槍ヶ岳。
穂高岳連峰のオンパレード。
ここからまずは北峰を目指して歩きます。
稜線出たら、元気です。
単純回路のもおすけロボット。
ヨシヨシいいぞー。
北峰・大滝山荘・南峰と歩く。
流石にお腹空いてきた。
さっきのキレット見える所でお昼にしようよー、と言ったら
し:「あっちの先まで行って、常念が見えるとこにしましょう。」
も:「え、しんどいよ。ならもうここでいいじゃんお昼にしようよ。」
し:「いや常念がよく見えるとこのがいいでしょう、もうちょっとですよ。」
も:「ヤだよもう歩きたくないよー、別に常念ここからだって見えるじゃん。」
私の意向など、まるで聞かないわがままっ子の翔坊は
自分が常念好きだから、とずんずん歩く。
これだから自分勝手なオトコって嫌いよ、とぶつくさ言っても聞いてない。
あっち目指して歩きます。
まだお昼お預けー。
到着しました。
ヤター。
ここでようやくお昼ご飯。
お湯を沸かしてカップラーメンを食べ、プリンは半分こ。
目の前はこの眺望。
もおすけ様の日頃の行いの方が勝って、天気も回復。
最高です。
残雪の槍様。
コースタイムより2時間ショートした分、山頂ではゆっくりと。
日帰りでこんなにゆっくりしたのは初めてかも。
帰りたくないなぁ。
心からそう思わせる景色と天気。
コーヒー飲んで、更にまったり。
思いもかけない景色の良さに、二人共大満足。
いい山だね。
ずっとこうしていたいけれど。
帰り道も長いので、そろそろ下山しなければ。
翔坊も名残惜しいようです。
大滝山好きだなー。
もと来た道を歩き始めて。
静岡県民だった翔坊は、これを撮り忘れてた事に気づく。
快晴の富士やん。
も:「さすが静岡を捨てた男、あっさりと富士山を撮り忘れてたね。」
し:「イヤイヤ、静岡捨ててないです。」
とか言いながら、かなり慌ててたのを私は見逃しませんでしたよ。
さ、翔坊、帰るわよー。
そして雪渓にはUVカスタムよー。
帰りもガンガン降りたのですが。
林道まで戻ってくると、ようやくのんびりお散歩ペース。
新緑の唐松と、甘い花の香りと、静かな夕暮れ。
密かに最後の林道からの景色がお気に入りのもおすけでした。
<完>
ささ。
そして次回のお相手は。
お楽しみに。
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