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2024年9月25日 西穂から奥穂へ・念願のジャンダルム踏破へ!?・7

今回、危険な西穂~奥穂のルートなんですが、テント担いで通過しました。
あ、ご挨拶が遅れましたもおすけです。皆様ごきげんよう。

山を始めて暫くして。
大キレットやジャンダルムの存在を知った私は『テントを担いで通過したい。』と思いました。
なんの根拠もないのですが、テン泊好きな自分としては、テントを担いで危険地帯も通過できて一人前、と思っていたんですよね。勿論こんな危険な岩稜帯は、荷物は小さく身軽にして通過するのが最適だと思います。

多分。

これらの山の存在を教えてくれ、先行くさぶちゃんがテント担いで縦走してたので『それ、もおすけもやる!』とあっさりと真似っ子しようとしただけだと思いますが。

白馬山系の八ツ峰キレット、槍ヶ岳、劔岳。これらでも私にとっては十分怖いのに、

大キレット、西穂~奥穂のジャンダルム越え、劔岳の北方稜線。

これらをテント担いで縦走しなければ!とずっと思っておりました。今回、こんなもおすけのわがままに付き合ってくれたトモさん&よっぺさんには感謝の言葉しかございません。本当にありがとう。

さあさあ、縦走報告も核心部までたどり着きました。
ジャンダルムを目前にしたもおすけ達の報告、スタートです。

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2024年9月25日 西穂から奥穂へ・念願のジャンダルム踏破へ!?・7

2024年9月26日 午後 ガスが上がる

眼の前にそびえ立つジャンダルム。

ジャンダルム (Gendarme) は、飛騨山脈(北アルプス)穂高連峰・奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜。標高は3,163m。

名称はスイス・アルプス山脈のアイガーにある垂直の絶壁(高さ約200 m)の通称に由来するが、本来はフランス語で国家憲兵のこと。転じて山岳用語としては、尾根上の通行の邪魔をする岩をいう 。奥穂高岳ジャンダルムは奥穂高岳の前衛峰として名付けられた。

ウィキペディア(Wikipedia)より引用

奥穂の前にそびえ立つから前衛峰、とおやびんからも聞いた覚えがある。
下部の取り付きに、お兄さんが一人映っています。
ここ。

え、やっぱりわかりませんか?
ここです。

拡大しないとわからない山の大きさ。

脱力するよっぺさん。なんかこのポーズ、めっちゃかわいい。

・・・疲れた。

この二人、テントは一つだけどGoproのバッテリーとか一眼カメラとか担いでるから、いつもよっぺさんのザックはもおすけのより重いのだ。私より小柄なのに、ほんまガッツあると思う。
そんなよっぺさんも頑張ります。

頑張るよ。

そしてはやる気持ちを抑えながら、慎重に登っていくと。
そこには、憧れていた景色がありました。

ずっと会いたいと思っていたジャンダルムの天使。トモさんから登頂です。

新しい天使になったよね。

そう、今回登る少し前の2024年8月に2代目が滑落した後、急いで新しいこの天使を作って下さったようです。ありがたや。だって皆、この天使会いたさに登ってますから。

まずはトモさんから記念写真。

三代目と一緒に。

トモさんアングルの天使。

はじめまして天使さん。

で、早速私の記念撮影を。

先生、ジャンダルム登頂です!

更に一番やりたかったコレを。

アタシ的に最高な一枚。

栂海新道の犬ヶ岳を思い出すわー、最高のショットね、先生。
で、ようやく自分たちの写真を撮る。
トモさんが撮ってくれました。

ちょっと待ってー、と私。

よし、OK!!

よっぺさんもソロで。

フフ、先生の真似っ子。

視界は悪かったけど、ようやくここまで無事に来られたので、感無量。
私は怖くてずっと逃げていたので、55歳にしてようやく山ヤになれた気分です。

最高の景色だよね、もおすけ。

うんうん。
10年以上、ずっと憧れていた景色だからね。
しかも先生やよっぺさん達と登頂出来て、一緒に喜びを分かち合える人が傍にいるってこれ以上ない幸せだよ。しばし三人で休憩してジャンダルムからの景色を堪能します。

もしかしたら、もう二度と来られないかも知れない。
そう思うとついついシャッターを押してしまう。

ですが、まだ一番怖い馬の背も待っているし、時間も押している。
名残惜しいが、ジャンの天使を後にします。

いつかまた来るからね。

今度は、晴天の青空バックに撮りたいなあ。

天使さん、ありがとう。

ザックをデポした地点まで戻り、再び先に進みます。
いよいよもおすけが一番おっかながっていた、馬の背です。

ジャンダルムを超えて馬の背へ

私の中にずっと残っている記憶がある。

それは2012年、本当にまだ初心者だった頃にテンㇳを担いで一人で初めての大キレット越えに挑戦した時だ。
■その時の山行がこちら↓

【もおすけ日記】オンナ一人でテン泊大キレット1 - おさるのもおすけ日記vol.1
そんなわけでワタクシが、9月に入っても山にばっかり行っているもおすけです。皆様お...

南岳小屋でご一緒させて頂いた関西からの男女4人組パーティの皆さんとの会話で、馬の背の話を聞いたのが印象的過ぎて。

『一番切れてる所なんて、本当に歩けないから跳び箱みたいに馬乗りになってハイハイしたよ。』

『危なっかしい所でも、この人ピョンピョン飛ぶから、飛ぶな!って言うのが大変で。』

『だって私、別に怖くないんやもん。』

『でもああいう所は、岩が浮き石になってる所も多いから、静かにゆっくり足は下ろさないといけないんだよ。』

『フフ、怒られちゃった。』

なんて会話を皆さんで明るくされていたのだ。今でもはっきり覚えている。

そっか、乗っかった岩が衝撃で岩ごと落ちるかも知れないから、浮き石じゃないか確認してから静かに乗り込まないといけないんだ、え、馬の背ってそんなに細いの?跳び箱状態??標高3,000mの所で??

もう全てが衝撃だった。
大キレットでビビりまくっているもおすけなのに、そんな所いつか行けるようになるの?と疑問と恐怖しかなかった馬の背。
12年経って、ようやくご対面です。

で、そんな所に。

なんと県警救助隊の人たちが、訓練で来ていらっしゃいました。

14:11迷彩服の屈強お兄さん方が道を譲って下さるの図

こんなところで訓練?でもこんなところだから救助も多いんだよね、イヤもう頭が下がるよとか思いながら通過させて頂くとトモさん、

ㇳ:『あの迷彩服ってさ、綿かな化繊かな。』

も:『綿じゃない?化繊だと摩擦で溶けたり火傷したりするし、耐久性弱いもん。』

ト:『でもほら山じゃん?ここ。濡れたら寒いよ。』

も:『確かに。分厚いから濡れたら乾かなさそうだよね。』

と言うか、そこに着目するんだやっぱり男の子って目線が違うんだぁな、と思った。
推測するに、雨で濡れて冷えても多少は耐えられる頑丈な肉体に鍛えてらっしゃるから山の上でも綿素材でしょう。ご存じの方、ウチらに教えて下さいませ。

閑話休題。

折しも周囲はガスの中。一瞬だけガスが切れました。トモさんが進みます。
が、見て!この薄っぺらい岩の感じ。この時、ここ登るの?と今更ながら思ってしまった。

14:31 行きます、慎重にね。

そしてあっという間にガスに巻かれ。

おぼろげな影のみ。

付いていくのに必死です。

更に上部にトモさんの影。

ここ行くんですか!行きますとも!ここさえ越えればゴールは近いんだから。
ここまで頑張って来れたんだ、慎重に進めば大丈夫なはず!と自分を鼓舞する。
そしてトモさんからのキレキレ8部作。どうぞお楽しみ下さい。

いや足場あるけどさ、頼むから崩れないでよ。
下にもろくて落ちてる岩がたくさんあるのが怖いのよ。
でも、青空の中通りたかった気持ちも大きいの。
イヤでも実際真下まで見えてたらもっとビビってたか?
次は奥穂からピストンでここ来るならありだよね。
その時は空身でいいんだし。
てか、とにかく足元に集中するのよ!
やっと無事通過。ふぅ。

まだここは足場もしっかりしてるし、足元見えやすいし幅もあるから楽な方なんですが。高度感がやっぱり怖い。そして、よっぺさんも難なく通過出来ました。
ですが、この先で問題発生。
ご覧の通りの視界の悪さで、白い丸印が見当たらず、三人でルートを探す。このトラバース?と稜線から少し下がり飛騨側のトレースに取り付いてしまったのですが、とにかく足場がガレている。

14:57 右下にトモさん

しまった間違えた、ここじゃない!と気がつくもギリギリ歩けないことはない。なんとか稜線に戻ろうと上がる。

14:57 足場悪いねー。

ガスが切れた時に馬の背の白マークが稜線上に見えた時には、馬の背をほぼ通過していて。
結局、一番肝心な!?馬の背は通過せずにトラバースして終了してしまいましたが、ここは多分文字通り馬の背のナイフリッジを通過するのが正解でしょう。
上から撮ったので平らに見えますが、実際の斜度はこんなでした。

無事にルートに戻れた良かった。

なんか知らぬ間に馬の背終わっちゃったよ、と思いながら歩く。

14:57 いいのか?これで、と思った。

まあ十分過ぎるくらい、ここも断崖なんですけどね。

一歩踏み外したら真っ逆さまよ。

そしてようやく二足歩行できるルートに辿り着き、最後を登り詰めると。
見慣れた風景の、奥穂高岳に登頂できました!

なんかふわふわする感じでガッツリ祠を掴む女。

着いた、着いたんだよね、私。

ガシッと奥穂高岳、登頂です。

まるでモノクロ写真のような風景。

やっと辿り着きました。

展望盤に到着するトモさん&よっぺさん&おじさん。

15:10 みんな元気に到着です。

こっち向いてー、でポーズ。

15:10 登頂記念!

ここで登頂の記念写真をお互いに撮り合い、穂高岳山荘に向かいます。
もうここからは何度も通った道なので、気を抜かなければ怖くない。眼下に山荘も見えてきました。

やっとここまで。

懐かしい風景と安心感とで写真も増える。

15:45 ここまで長かったよなぁ。

先生も感慨深し。

もおすけにしては頑張ったよ。

でしょでしょ、先生。
お二人のお蔭でここまで頑張れたよ。
降りる頃には視界も開ける、山あるある。

今頃見えるんかい。

そしていつもの奥穂のテラスに16:14、到着です。

まずはテントの受付をしてテント設営。
それからお財布を持って喫茶室へ。お二人はアルコールを、もおすけはチャイで乾杯です。

いやーーー、頑張りました緊張したーー。
雨降らなくてよかったー、お腹すいたー、あそこ怖かったよね、等々。
ずっと同じペースで登って来た、おじさんも交えて一緒に祝杯です。そして頑張ったご褒美にとおじさんからパンも頂いちゃいました。

これがなんだかものすごく嬉しくて。

頑張った人にはご褒美あるんだ、と純粋に思ってしまいました。

テントで夕食&就寝

小屋の夕食時間も近くなり、おじさんは小屋泊なのでお礼を言って解散する。
私達はテントで夕食。
もう軽量化ですからね、いつもの生野菜とか無しです。

かろうじてソーセージ(タンパク質)入り。

夕飯を食べて、コーヒーとお菓子でまったり。明日はただ下山するだけ。ようやく心から安心できる。考えずとも、頭の中には今日の景色が蘇ってくる。

トイレと歯磨きで外に出たら、空には星が輝き、山のシルエットだけが僅かに見えている。

キレキレの岩場と、時折視界の端に入ってくる絶景。そして霧。11時間、ずっとそんな中にいた。
安心して眠ろうにも、無意識に岩場を通過する映像が頭に浮かび、ビクッとして目が覚める。昔から岩稜帯を登った時の夜は緊張が抜けきれず、ビクッとなって疲れてるのに眠れない。

今回も何故か緊張したまま、浅い眠りがずっと続いた夜だった。

<続く>

THE NORTH FACEのキャップ SUN CAP NE3CR12が欲しい

最近の暑さは、たまったもんじゃありません。
これまでは日焼けが一番の防止目的だったのですが、暑すぎてもう。
一度サンバイザーを買ったのですが、やっぱり頬が焼けやすいのであっさり断念。でもこれ位つばが大きければしっかり日除けが出来ると思うのです。

しかも頭頂部が開いているだけで、暑苦しさは激減。その分紫外線焼けも大きいとは思うのですが、湿気(汗や熱気)で頭皮が蒸れるのとどっちが髪にはいいんでしょうね。
最近では山の上でも暑すぎて、運動量に比例して上がる体温が下がらなくなって熱中症になる事も多いので、体温が上がり過ぎないようにするのがベスト。
もおすけは水場があれば、体中を濡らして(腕、首、脇の下、顔。時には頭も)体温を下げるので、これの方が髪が乾きやすいかも。

頭が直射日光を浴びるのが心配という方には、こっちがお薦めです。これなら男子もかっこいい!なんといってもこの帽子のおすすめポイントは、かなり涼しいんです!

今年は、どちらかの帽子を購入予定。
さて、どこに誰と行こうかな。
計画するのが楽しみな もおすけでした。

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