すごい。
今年のお誘いっぷりったらもう、凄いです。
あっと、皆様おぱよう、おさるのもおすけでございます。
4月から続いていた同窓会×3のお誘いを皮切りに、先月の休日90%山行、
今月も3山行、来月は大縦走。
そして既に9月の山行のお誘いが3件。10月が1件&宴会山行。
・・・・・。
嬉しい悲鳴。
大変すぎます。
『少しは休んだら?』と言われますが、そんな時間ない。
行かない日が晴れていたら、それだけで残念に思っちゃうし。
でもそれ以上に、一緒に行きたい人が沢山いすぎて。
つまりは時間が足りないです。
もっともっと登りたい。
そんな 登らずにはいられない回遊魚のようなもおすけがチャレンジした
残雪期のソロで五竜~唐松岳。
その2です。
【おさるのもおすけ日記】2014年4月ソロ残雪五竜~唐松2
2014 4 28 曇り
誰も登ってこないトレースを、ただ一人黙々と辿る。
天候がこんなだから、早めに着きたい。
確か4時間弱だったろうか。五竜山荘に到着。
そしたらあの白馬山荘でお世話になった、丸さん、陣さん、
五竜でおなじみの熊さんなど、懐かしく嬉しい顔ぶればかり。
こんな天気で訪れた私にびっくりしつつも、
『今日こんな天気だし、おそらく誰も来ないしせっかくだから。』と
小屋泊を勧めてくださった。
なのでテントを担いできたけど、ご好意に甘え本日は小屋泊に。
そして荷物をデポして、初の五竜岳に一人挑戦。
そう。
あれは確か2010年。
白馬山荘に勤めていた時の初の連休、白馬山荘~五竜へ縦走したときの事。
翌日は五竜岳~冷池で扇沢に抜ける縦走を計画していたが、雨と風で断念。
遠見尾根から下山したのだ。
『いつか五竜は必ず登りに来よう。』とその時 固く決心したが、
まさかこんな雪の時期に来るとは。
誰が思うだろうか、否思わない。
相変わらず無茶苦茶だ。
でも、先日の甲斐駒や西穂西尾根よりはマシなはず、と自ら鼓舞して登って行く。
左のトレースが正解です。
右は危険。
上の写真の真ん中辺り、岩場の所から上を見上げると こんな感じ。
雪面が凍ってテカーーーーーーッ。
幸い気温が高かったのでアイスバーンほどでもなく、それでも慎重に詰めていく。
振り返ったら、この景色。
そして急な斜面を目の前だけ見ながら、アックスを打ち込み登っていく。
だだっ広い傾斜にたった一人。
ただもう怖い。
アイゼンの刺さりを確かめる足元から、覗けてしまう遥か下方の景色に
恐怖感を覚えずにはいられない。
それでも、とにかく目の前の作業だけに神経を集中させ、登っていく。
見上げれば、この急斜。
稜線まであと少し。
この時、阿弥陀岳を一緒に登った、ベテランクライマーY氏の言葉が思い出される。
Y:『一人と二人じゃ、心強さが全然違うよね。』
も:『え、Yさんでも そうなんですか?』
Y:『違う違う、全然違うよー!』
そう。
実際 誰かと一緒でも、ロープを出さない限り 手を貸してもらうわけではない。
自分の力だけで登っている事に変わりないのだ。
それでも、一人と二人では全く違う。
安心感、と言えばよいか 心強さと言えばよいか。
も:『誰かの力を当てにするつもりは全くないのですが、一緒にいてくれるだけで頑張れるんです。
そんなのって弱い私だけかと思ってました。一人と二人じゃ心強さも頑張りも10倍くらい違いますよね。』
決して大袈裟ではない。
本当に10倍位の違いがあるのだ。
するとYさんは言う。
Y:『10倍どころか100倍位の違いがあるよ!一人と二人じゃ。』
言われて思う。
確かに100倍位の違いがある。
冷静さも出来る事も心強さも、その位の違いがある。
厳冬期の槍~涸沢岳やヴァリエーションを果敢に挑むYさんでさえ、そう思うのか。
厳しい山に登っている彼だからこそ、この言葉が真実味を持って私に迫ってくる。
そしてその言葉は、私を安堵させる。
そう。
そしてこれも人生と同じ。
そんな会話がふと思い出される急斜だった。
—–
でも今は。
一人で頑張らなくちゃ。
必死な中、でも頭のどこかで『私、なんでこんな危険な事しているんだろう。』と、
冷静なもう一人の私が思いながら。
登り切り。
そして稜線の先には、思わず走り寄りたくなる山頂の道標が。
逸る気持ちを抑え、雪庇と岩のつまずきに注意しながら。
着いた途端に空が晴れ。
五竜岳・標高2,814 m、登頂です。
次に行ってみたいは、鹿島槍。
こちらも綺麗に見えました。
こんな景色に会いたくて登っているの。
山頂から眺める五竜山荘~唐松~白馬三山。
天候も安定していたので、しばし、山頂を独り占め。
のんびり。
無心。
でも、あんまり帰りが遅いと心配させてしまうから。
そろそろ降りましょう。
<続く>
コメント
先日はお疲れ様
いやぁ~ 雪の斜面かなり怖そうだすな
あと急登の写真、すんごいいい感じで撮れていて
見ていていろんな想像しましたよ…
で、甲斐駒も思い出しましたわ(汗
そしてY氏のお言葉に感動ですな
さんぱちも冬の五竜行きたくなったので
一緒に行きましょ… いや、ご一緒してくだされ m(__)m
さんぱっちんへ
見たよ、甲斐駒。
多分あの岩を回り込んでのっこす所、かなり怖かったでしょう。
ええ、五竜も怖いですよ。
やっぱり雪山のソロは怖い。
危険だから、自分でもあまりお薦めしないです(自分含め)
来年行きますか?
ならばウェイト落としといてねー。