随分ご無沙汰していました。
更新に、大概なギャップがあるのは皆様御存知。
おさるのもおすけでございます。
そう、皆様ご承知の通り!?色々バタバタしておりまして。
すっかり更新から遠ざかっておりました。
で、本日は山の予定をキャンセルし、家で布団のお守り。
なので更新していきます。
さぶちゃん達について行きたかった
黒部縦断を応援に爺ヶ岳へ・完結編でございます。
2017年4月 黒部縦断を応援に爺ヶ岳へ・3
2017年4月30日 快晴
昨日の爆風&雪&雷とは打って変わっての快晴。
テントを出れば、この景色ざんす。
ザ・快晴
風こそ少し残ってはいるものの、昨日に比べたら月とスッポンならぬ
雪とさぶちん
そう、緊急幕営した場所は こんなところ。
登山道すぐ横
準備を整え、いざ出発。
珍しいオレンジ色の屋根の種池山荘も、今日ははっきり見えます。
そしてその後方には、大好きなあの剱岳が。
カッコいい、そして美しい。
今からあそこまで、二人は行くのね。
大丈夫かしら。
何かと心配してしまいます。
美し過ぎて険し過ぎる剱岳
幕営した場所は、本当に頂上からすぐ下だったので
爺ヶ岳南峰にはあっという間に着きました。
とりあえず記念撮影。
登りました。
続いてさぶちゃんに。
も:「無理しちゃダメだよ。絶対無事で下山してよ。」
「わかったよ姉ちゃん」byさぶ
彼等はまだまだこの先を歩いて、黒部を渡り
あの剱岳を越えて富山まで抜け切ります。
どうか天候が持ってくれますように。
そう思いながら、ここでお別れ。
山の神様、お願いします。
元気よく旅立つ二人。
皆さんにはわからないかもしれませんが、長年の付き合いで。
写真を見てもすぐにわかります。
左がさぶちゃん、右がさんぱっちん。
じゃあな姉ちゃん!
ほんとにホントに気をつけてね。
姉さんこそ気をつけてな(おっちょこちょいだから)byさんぱっちん
ちょびっと祈るような気持ちで、彼等が数日後に通るであろう
あの劔の稜線をひとり眺める。
どうか天候荒れないで。
一人、爺ヶ岳を下ります。
少し寂しい。
そして猛烈に行きたかった。
黒部縦断なんて、早々出来るもんじゃない。
タイミングが悪く、転職したてで行けなかった自分が悔やまれる。
絶対に行きたかったのに。
一緒に完遂させて、一緒に祝杯あげたかったのに。
今から引き返せないかな、
でも装備も食料もが足りないしな、
何度も同じことを考える。
気持ちは行きたいのに、足を向ける方角が違う自分が
凄くちぐはぐに感じられる。
そんなことを思いながら、悔しい思いを引きづりながら
一人歩く。
そんな時、前方から登ってくる珍しく女性の二人組。
こんな時期に、こんな所を女性で二人なんて・・・
私以外にももの好きがいるのねーやっぱり、なぁんて思っていたら
なんと友達のユカちゃんだった。
お互いにびっくり!!
でも、もおすけ的にはすごく救われた嬉しい再会。
少しだけ喋って、また一人で歩く。
そしたら今度は、休憩をしていたおじさん達にカメラを頼まれ。
そこがあんまり素敵な場所だったので、もおすけもお願いして。
一枚パチリ。
来年は一緒に登るもーん。
お約束の先生も。
オイラも登るもーん。
その後はあっという間に登山口まで。
停めていた車で、一人家路に向かう。
それにしても、今日は絶好の山日和ね。
良かったねー、二人共。
何故か いつも雲に覆われていることが多い爺ヶ岳も
今日は下界からもくっきり。
最高の景色。
無事に富山まで降りてね、と何度も祈りつつ
もおすけも無事に帰ったのでした。
<完>
【追記】
因みにこの後、二人は見事完遂。
北方稜線を超え、剱岳から早月尾根まで下りて
富山で祝杯を上げたようです。
めでたしめでたし。
【追記2】
一人下山している途中、樹林帯すぐそばでお会いしたおじさん三人組。
昨日はすごかったですね、と話していたら
なんでも森林限界を越えたあたりで、雷がひどくなったらしく
(きっと私達がビバークを決めたあの時刻)
3人のうちの2人の間の、1mの距離に電気が走って光ったとか。
あの、雷が空から落ちる時のあの稲妻です。
「それで、もう恐ろしくなって慌てて樹林帯まで下りて
潜り込んで幕営したんだ。」
と、すぐ後ろにはエスパースのテントが張られていました。
立っている二人の間に稲妻が走るって。
「生きた心地がしなかった。」
その話を聞いてゾッとしました。
私達もハイマツすぐ横に幕営したとは言え、
完全に森林限界を終えた山頂近く。
テントに落ちなくてよかった、と心から思いました。
風、雷、視界不良は本当に恐ろしい。
もおすけでした。
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