正直に書きましょう。
2015年8月おさるのもおすけの大縦走・上高地から親不知までの山行予定とコースタイムは。
01日目 上高地~岳沢通って穂高岳山荘、できれば北穂小屋まで 9:35
02日目 北穂小屋~涸沢&大キレット~槍から西鎌~双六小屋まで 10:10
03日目 双六~三俣~野口五郎岳~烏帽子小屋 10:10
04日目 烏帽子小屋~船窪小屋 7:10
05日目 船窪小屋~北葛岳~七倉岳~蓮華岳~針ノ木小屋 6:00
06日目 針ノ木小屋~針ノ木岳~色々通って~種池越えて冷池山荘 9:55
07日目 冷池山荘~鹿島槍岳~八峰キレット~五竜岳~五竜山荘 9:15
08日目 五竜山荘~唐松岳~不帰の剣~天狗山荘 8:35
※ここら辺までの間に悪天などの停滞含め、予備日が一日。
09日目 天狗山荘~白馬三山~雪倉岳~朝日小屋 10:00
10日目 朝日小屋~栂海山荘 9:30
11日目 栂海山荘~親不知 民宿で一泊 9:10
予備日含めて11泊12日の山行予定でしたが
初日で予備日を使ってしまって、もう心に余裕が無くなってしまったという。
あ、余裕がなくてご挨拶も忘れてました、こんにちにゃ。
おさるのもおすけでございます。
もう山行報告の、いえ山行のしょっぱなから予定が崩れるという。
だって実際は、
01日目 上高地~岳沢通ってできれば北穂小屋 穂高岳山荘
02日目 奥穂or北穂小屋~涸沢&大キレット~槍の西鎌~双六小屋 槍ケ岳山荘
ですからね。
まあ、奥穂で気持ちが萎えてしまうのは想定内だったんですよ。
初日で体も出来てないし、荷物重いし、涸沢岳危険だし。
でも、少しづつ巻き返して烏帽子に行くまでに
予定に追い付かきたかったんです。
ビコーズ何故なら。
烏帽子~船窪~針の木間は「えぐいよ。」ってさぶちゃんに聞いてたから。
そして去年の秋、船窪小屋から見ていたのです。
そのえぐい、小さなアップダウンの繰り返しのギザギザな稜線を。
しかもこの辺り、距離自体は大したことないのに、途中に小屋も水場もないから
ガッツリ水担いで絶対に目的地の小屋まで、辿り着かねばならないという・・・。
04日目 烏帽子小屋~船窪小屋 7:10
05日目 船窪小屋~北葛岳~七倉岳~蓮華岳~針ノ木小屋 6:00
ここは何度考えても1日で繋げて13時間歩くのはキツイ。
2日に分けないと。
だから三日目の8月4日、どうしても烏帽子小屋まで行きたかったのです。
因みに地図で、全行程をお見せしましょう。
ズズズィーーーーっと。
本当に地図。
皆さんすっかりカシミール3Dとか、ヤマレコの地図画面が載ると思ったでしょ?
フッ。
甘いわよ。
おさるのもおすけが、そんな高等な技術持ってるわけないじゃない。
本当の地図よ。
下の丸が上高地。
そして上が北信・白馬。
槍ヶ岳の辺りに穴が開いているのは、テーブルで「ほほぅ・・・」とか思いながら
見ていたら、灯していたキャンドルの炎で燃えたから。
あっさりと。
だからもおすけの地図は、この辺りのコースタイムは不明です。
でも、それよりもこの時思ったのは、
も:「へぇ。地図って耐水性だけじゃなく耐火性でもあったんだー。」
でした。
だって、メラメラ燃えなかったもん。
さすがよね、昭文社さん。
そしてもっと凄いのが、栂海新道。
表面の白馬の25000分の1地図には入りきらず、裏面に続きが載ってるんだから。
ほらこの通り。
まだまだ行くよ栂海新道。
そしてやっとロマンのゴール、親不知。
長いったらないわー。
もおすけの汗と涙の山行計画を、恩着せがましくもう一度。
なんてしょっぱい山行なんでしょう。
もっと甘い登山でもいいんじゃない?と自分に思ってしまう。
そして。
果たして巻き返しなるか?
おさるのもおすけが行く、テント担いで水も担いで
北アルプスの背骨をズズズーーーィっと日本海まで縦走する、
大縦走三部作の完結編。
本日はその5でございます。
【もおすけ日記・女ソロでテン泊大縦走2015年8月4日】上高地~日本海・親不知まで5槍ヶ岳山荘~初の幕営&絶賛タオル
2015年 8月4日 三日目 快晴
AM3:20に起床。
世間で言う、丑三つ時に起床という早起きさん。
だって今日も行程は長いんですもの。
槍ヶ岳山荘~双六・三俣・水晶・野口五郎を通って烏帽子小屋まで。
コースタイム13:10分の長丁場です。
黙々と儀式のように食事・パッキング・テント撤収と済ませ、
4:30、出発です。
大喰岳方面。
槍ヶ岳には、ご来光を山頂から眺める人達のヘッドライトが。
夜明け前の槍ヶ岳。
当然ながら、ここもスルーします。
日程がもう一日あれば、ピークハントもしていきますが、ね。
小屋の裏手・西鎌尾根を下り始めます。
下りながら北を見ると、遠ーくに白馬岳も見えます。
うそー、あんなに遠くまで歩くの?まだまだ。
爺ヶ岳とか鹿島槍とか色々の奥に白馬岳。
ここだけは働いていただけあって、遠くからでもわかります。
白馬岳は、ココ。
この奥へまだ登って、そこから延々と下る。
まだ三日目。
先は長い。
千丈乗越を過ぎ、一昨年歩いておぼろ気に覚えている道を歩く。
三俣山荘からも見えていた、赤岳・硫黄岳。
結構好きです。
登山道がないのが残念。
日も昇り、途端に暑くなってきました。
7座目の左俣岳も通過して、8座目。
樅沢岳です。
先生も写らず道標だけだと地味ね。
でも先を急ぎます。
双六小屋にほぼコースタイム通りに到着。
朝露に濡れたテントを乾かし、靴下も乾かし。
足と頭を洗って、給水&トイレ休憩。
思ったより、足の裏痛い。
そして再出発。
ここからは、庭園的風景が広がることを知っています。
選ぶは巻き道。
前回、中道を通った時に見えたこの道を通ってみたかったのだ。
そして双六のカール。
関係ないけどカ~ルは美味しいよね。
途中、雪解け水が流れていて冷たくて美味しゅうございました。
そして懐かしの風景・鷲羽岳です。
DAITENさん、一応ここまで頑張りましたよー。
そして三俣山荘へ。
ここには、ザックを接客した御縁で繋がったAさんが今シーズン働いています。
なんと山陰からやって来た小屋番さんです。
丁度受付にいらしたので、お話してトイレ&おやつ休憩を。
因みに双六~三俣、黒部五郎界隈は割とシビアなコースタイムです。
前回も黒部五郎小舎から黒部五郎岳への往復も大してショートカットできなかった。
もう少し時間稼げると思ったんだけど。
なので出発。
あの2011年の過去最高に心細くて過酷だった烏帽子小屋~源流碑~三俣山荘の
記憶が強く焼き付いている黒部源流碑コース。
半分雪に埋もれて、丸印や砂防の丸太など人工物を見るだけで
心強く思えたあの山行。
あれほど緊張して集中して歩いた山行もないんじゃないかな。
爆雨と風。
終始誰ともすれ違わない灰色の景色。
今日は晴れの中、源流碑を見られたことに深く感謝です。
そしてワリモ北分岐へ登り返し。
まあこれが長いのしんどいの。
でも、途中で素敵な水苔を見つける。
まるでジオラマ。
時間ないのにザックを下ろしてパチリ。
コロボックル風に。
いやーん、先生、可愛いじゃないですか!
パシャパシャ撮りまくり。
素敵でしょ?
蕗と苔の緑が鮮やかで。
小さなメルヘン。
箱庭的空間でした。
子供の頃、佐藤さとるさんの本が大好きだったわ。
なぁんてやっていたら、ものの数分で かの憎きブユに足を肩を刺され。
この後数日間、めちゃくちゃ痒い日々を送る羽目となりました。
水場で給水。
涼しくなるのはいいが、雲がどんどん増えてきた。
入山してからこちら岐阜側は夕方毎日、雲の中。
早く抜けないと。
と思っていたのに、水晶小屋手前でポツポツ降り始めてきた。
ゆっくりと雨足が強くなってきたので、ザックカバー&ツェルトをかぶる。
でも、ここからが凄かった。
一気にザーーーーーッ!
ゲリラ豪雨だ。
さっき、水晶小屋まで後10分の看板があったから、もう少し。
烏帽子はともかく、とにかく水晶小屋へ入ろう。
と登って行くも視界も悪く、小屋も道標も見えない。
そして雷が鳴り始める!
さらには靴が浸水してきた。
まずい!
去年、水漏れで濡れた靴で散々歩いて、皮膚はふやけて白く
爪まで剥がれた悪夢が蘇る。
靴を濡らすのだけは避けたい。
でも小屋は見えない、雨は強くなる一方、雷も。
丁度ここでビバーク出来そうな平地を見つける。
どうする?
ここでビバーク?
土砂降りの中、2分ほど立ちすくんで考える。
本来なら、夏山は幕営地以外でのテントは禁止。
立場上、それが良くないこともわかっています。
やっぱり小屋まで頑張ろう。
再び歩き出す。
でも、雨も雷もどんどん強くなる。
見上げても見慣れた小屋の景色にならない。
ーーーーーー!!
神様許して、と引き返す。
平地に戻り、土砂降りの中、テント設営。
転がるように中に入る。
着ていた服は濡れ、急いで後半用のたった一つの服に着替える。
全てが去年の雨山行を彷彿させた。
小さなコットンタオルを取り出し、濡れた髪と顔を拭くと。
・・・・あ!
思い出して、巾着から小さなもんきち先生を出す。
くまこさんが作ってくれた、もんきち先生。
乾いた柔らかい肌触りの先生に触れた時、冷えきった体も心も
一瞬にして温まるのを感じました。
単純ですが。
まだまだ頑張れる。
PM14:50。
結局雨の影響もあり、この日も烏帽子どころか野口五郎へも辿りつけず、
冬山を除けば、人生初のビバークとなりました。
<続く>
【絶賛タオル】ファイントラック・ナノハンカチ
持って行ったから頑張れたアイテムシリーズ。
今回は、ファイントラック・ナノハンカチです。
ご存じの方も多いと思いますが、こちらのタオル。
ただ速乾性に優れているだけでなく、独自で開発された繊維で
石鹸などの洗剤がなくても、水だけで汚れや皮脂・油を
すっきり落とすことができるシロモノです。
購入する前、それなりの値段にちょっと考慮し他のものでもいいんじゃない?
とか悩みましたが、買って正解。
このタオルを水で濡らして体を拭くと、驚くほどさっぱりします。
汗のベタつきが、全くと言っていいほどなくなります!
今回、改めて感じたのは、体についた汚れはそのほとんどが
汗と土埃であるということ。
女性の皆さんならわかりますよね?
メイク落としシートで顔を拭くと、普段ではありえないほど茶色くなる。
あれです。
石鹸がなくても、このタオルで拭き取ると・・・・
あ~らびっくり。
本当にスベスベになります。
実は初日&2日目は、このタオルで拭かずに寝袋に入ったら
化繊のツルッとした生地がペタ付く感じで、非常に寝苦しかったのですが
雨に濡れたのを機に、これで体を拭いたらもの凄くさっぱりして。
あまりの違いに自分でも驚きました。
南アルプスでは、毎日これで拭いていたのでその差に気づかなかった。
わずか18g。
卵一個の約3分の1の重さ。
もおすけは軽量化と、腕を伸ばせば背中の真ん中も拭けるので
小さなサイズのナノハンカチですが、男性ならナノタオルがいいでしょう。
夏の登山には、必携のアイテムです。
楽天最安値を調べるなら→ ファイントラック・ナノハンカチ
8月23日からお買い物マラソンもスタート!→ ファイントラック・ナノタオル
大縦走はしょっぱいです。
決して甘くはありません。
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