捨てたい。
とにかく普段手にしないものを捨てたくてたまらない病になっているもおすけです。
皆様。おぱようございます。
普段手にしないということは、結局は必要としていないもの。
使わないと、モノの持つエネルギーが停滞するから運気も停滞してしまう。
などと頭で考える前に、とにかく体が捨てたいと反応してしまっているのだから仕方がない。
自分の人生に背負えるものなんて、たかが知れている。
山行と同じく、不要なモノを溜め込めば重くてしんどい。
モノも人も山も。
必要なもの、手に入れたいものだけを自分で選び抜く。
自分にとって、本当に必要なものだけに囲まれた人生の方が
実は豊かな気がします。
これだけ捨てたい病になっているって事は、これからいろんな流れが変わっていくんだろうなぁ。
でもその前に、厳冬期のこちらの報告を済ませましょう。
甲斐駒黒戸尾根4の報告でございます。
【おさるのもおすけ日記】2014年2月厳冬期甲斐駒黒戸尾根4
2014 1 13
屏風岩を目前に進む我ら。
日が傾きかけている時刻なので、日陰に入って少し冷えてきました。
すると突然、こうちゃんがポツリと一言、
こ:『・・・ちょっと寒くなってきた、フリース着るわ。』
その顔には血の気がなく、白くて無表情。
これはまずい、と思いつつ急いで中にフリースを着せるも
この状況で上着を脱ぐ事の方が熱を奪われる。
着込む傍から背中にカイロを貼ってあげたが、傍目で見てわかるほど
膝が震えだしてきました。
背中をさすってあげても、体温を全く感じない冷たさ。
そう、私の年末の時と同じ低体温症になってました。
こうちゃんは太腿を叩いて気合いを入れてましたが、明らかに足がふらついて。
この状態で、核心部の屏風岩を渡らせる事にこの上ない不安を感じながら
ザックの後ろを押しながら後を付いて登る私。
なんとか屏風岩は通過できたけど、足元のふらつきは治まらず。
確かあともう少しで、小屋に着くはず。
これ以上は危険、とここにザックを置いて空身でこうちゃんに歩いてもらう事に。
背中を軽く押しながら、何とか登りきってようやく小屋の屋根が見え。
冬山経験の少ないこうちゃんに、こんな思いをさせてしまった
反省と後悔の思いが体中に充満する中、とにかく小屋の中に入る事を勧める。
が。
当の本人、フラフラの足取りのクセに、
こ:『うーーーん、ざんぱーーーい。』
などと言いながら、この期に及んで写真なんか撮って(やがる)。
これがその写真。
も:『写真なんか撮ってる場合じゃないでしょっ!』
流石の私も切れました。
—–
小屋に入って受付をしている間、さんぱっちんがこうちゃんのザックを取りに行ってくれた。
テントにするか小屋泊にするか。
明日の天気に関わらず、明日も自力で下山しなければならない事を踏まえた上で
本人にどっちで寝るか決めさせる。
こ:『・・・すみません、小屋泊でお願いします。』
正しい判断でしょう。
ここはテント場からトイレも遠いし、風も強いし何より寒そうだ。
体温が戻らなければ、症状は悪化するばかり。
小屋泊の手続きをして、第二小屋を三人で使うことになった。
小屋番さんは、手際良くストーブに火を入れてくれて
ぜんざいとドリップ珈琲も下さった。
生姜湯とホットレモンを飲ませ、シュラフにくるまってこうちゃんを寝かす。
介抱を終えたさんぱっちんと私も、ホットドリンクを飲んで休憩。
そのあと二人で反省会。
体力が回復するまでは寝かせといた方がいいだろう、と夕食の準備。
二人きりで今夜は豆乳鍋。
さ:『二人やと会話が広がらへんから、山って三人位がベストやんなー。』
とさんぱっちん。
うんうん、私もそう思う。
三人、多くて四人がパーティとしてはベスト。
一番動きやすく、意思決定も整いやすい。
それ以上は宴会山行。
娯楽要素が強く、ペースも必然的にゆっくりみておかないと危険だ。
二人で食べ、さんぱっちんは飲み。
早くこうちゃん起きないかなー、こうちゃん起きないとつまらへんわー、と
さんぱっちんがボヤき出した頃に、ようやくこうちゃんお目覚め。
こうちゃんの分の豆乳鍋、作ったげるから早くおいでー。
でも、何かとゆっくりなこうちゃんは時間がかかる。
も:『ヨシ、着替えてるとこ写真に撮ってブログに載せちゃおう。』
と言うと、さすがに慌てて着替え出した。
きゃー、しろぷーやめてーーー。
やめません。
エヘ、載せちった。
・・・あ、こうちゃんを急がせたい時、毎回この手法使えるな。
もぐおさん、体調復活とみえ、途端に写真に精を出す。
いつものこうちゃんに戻った様子に、さんぱっちんもお喜び。
こうちゃん早くこっち来ぃや。
そして、ようやくこうちゃんのご飯タイムです。
体温戻った途端に再びカメラ小僧のもぐお。
写真はいいから、早く食べなよーー。
だからアップとかいいから。
体調復活したとみえ、こうちゃんはパクパク食べる。
ホッと安堵の私達。
—–
本来はお世話するより、して頂く方が性分なワタクシ(次女っ子だし)。
もうご飯も作ったから、本日のお役目終了~。
こうちゃんの体調を考慮して、明日のアタックは辞めておこうと話していたので
さんぱっちんと私はすっかりのんびり。
さんぱっちんはウイスキーを。
私はチョコをほおばって。
そしたらもぐお、こんな姿まで写真に収めていた。
今日は色々あったから精神的に疲れたのよー。
片付けもせず、得意の寝っ転がり。
究極の寛ぎモ-ド。
フフフ、いいのよ明日もう登んないし。
・・・・・こうちゃん、何でこんな写真が連写なのよ。
ご覧の通りの寛ぎ様、一度寝そべったら起きませんワタクシは。
そうそう、私が食べれなかった年末年始のこうちゃんの絶賛スィーツ、
それ私にも食べさせてよ。
普段飲み出したら甘いものには興味がないさぶちゃんでさえ、
さ:『あれは美味しかった!』って言ってたもん。
私も食べたい。
というわけで、ここに来てこうちゃん初仕事。
バーナーに火を点けて。
火加減は大事。
出来ました。
軽い甘さで美味。
でも、さんぱっちんも本人も『年末年始に作った方が美味しかった。』と
出来に不満足だった様子でした。
次回にまた期待しましょうか。
散々食べて、暖かい部屋で広々と寝て。
重いテントを担いで登って、でも小屋泊という予想外の展開だったけど、それもまた山。
この日はぬくぬくで就寝でした。
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