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女一人でテン泊大縦走9泊10日・14 高天原~ワリモ北分岐

色々考えた結果、おでんにしました。もおすけです、皆様おぱようございます。

何の話かと申しますと、紛れもなく10月の宴会山行。

別名『もおすけの生誕祭in八ヶ岳』でございます。

皆に山の上まで登らせて、しかも私のお誕生を祝わせようって言う

横暴極まりない企画でございます。

この企画に、と言うよりも実はそんな事はどうでもよくって、

皆で集まれてお酒が飲めるぞ!とそっち重視の輩・・・いえ皆様が数名ほど。

ええ、寒いと思いますよ。

白馬岳の方では、既にバリンバリンの霜柱&氷が張っているくらいですから。

私も山荘に居たこの頃、下山前の朝晩は真冬並みの寒さでした。

従業員部屋でも、ストーブがないと寒くて動けないくらい。

館内が広いから、本当に寒かった。

八ヶ岳とはいえ、今より更に一ヶ月も遅いんだもの。そりゃ寒いわ。

その寒空の下で(野外で)、宴会しようっていうんだもの。

酔狂としか言いようがありません。

まあ皆さん読んで字の如く いつも酔狂してますが。

なので、おでんです。

めーーっちゃコアな話ですが、横須賀の根岸プールの傍のお菓子屋さんの味噌おでん。

あの味です。

美味しいです。

もおすけは大好きです。私しか知らない味ですが、私が好きだからそれでいいのだ。

(byバカボンパパ)

と、どうでもいい話から無理やり本題に入ろうじゃないかって言う

強引な流れを平気で作るもおすけの、高天原~ワリモ北分岐・14でございます。

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女一人でテン泊大縦走9泊10日・14 高天原~ワリモ北分岐

2013年 8月 7日 ご褒美の快晴

いまどきの年齢・26歳の健ちゃんが言う。

健:『よく“今どきの若者は語彙が少ないって言うじゃないですか。そうはありたくないと思っても、

この景色の中歩いていると、同じ言葉しか、浮かんでこないんですよね。』

も:『思う思う!ボキャブラリーの少なさって貧しさだと思うんだけど、私、さっきから最高!って言葉しか

連発してないんだよね。でも、この景色の中歩いていると、この言葉でしか表現し切れないよ。』

そう、正に最高の空間がそこにはありました。

どこを歩いていても薬師岳がどーんと見えていて、誰もいない木道をコトコトと静かに歩く。

朝露に濡れたチングルマやニッコウキスゲ。

鳥のさえずりと青い空・太陽の光線。

雨の中歩き続けて、晴れた中この景色を歩ける幸せ。

これを最高と言わずして、何と言おう。

何度も『ほんと今日は最高だーー!』って言ってました。

そして、細い木道からぽっかりと小さな広場に出た途端、

木立の隙間から赤い屋根の高天原山荘が見えました。

—–

ここでザックをデポさせてもらい、温泉使用料200円を木箱に入れる。

お気楽な格好で露天風呂。

やっぱり最高じゃあないですか。

15分ほど細い小道を歩いてくと、急に開けた川原に着きます。

そう、ここが高天原温泉。

左側には囲いのある男風呂・女風呂。

右側には野手溢れる露天風呂(嗚呼、男に生まれたかった。)

さすがにここは、殿方しか入れない。

仕方がないから私は女風呂・『美人の湯』に。

130807_12

美人だから仕方ないわね。

ここは白濁した硫黄泉で、既にお一人入られていた。

もちろん石鹸は使えないので、私はこの為に新しく買ったファイントラックのナノタオルを

使おうと思ったが、結局使わなかった。

硫黄成分が高価な生地を傷めたら・・・と思うとちょっと勿体なかったのと

硫黄成分自体がきつくて、石鹸を使わずとも汚れはしっかり落ちてさっぱりしたから。

この後、温泉沢を経由して水晶小屋へ向かうと言うOさんと、湯船の中でお話を。

そして再び山荘へと戻ります。

—–

温泉を出てすぐ。

小さな沢を横切る。

実は私の中で、今回の縦走の目標があって、

1・雲ノ平 2・高天原 3・沢で洗髪

であった。

以前、トシくんと話していた時に、長期間お風呂に入れないのが耐えられるか心配、と話したら

ト:『ああそうか、女子は川で頭洗うとか出来ないからね。』

も:『え!川で洗ったりするの?それって冷たくない?』

ト:『いや、めっちゃ気持ちいい。』

も:『いいなー、でも女子がぐぁーーって頭洗ってたら、ちょっと引くよね。』

ト:『確かに。』

・・・・・そうかそうか。

やっぱり男子は洗っているんだな。

それなら人目がなければ女子もいいんじゃない?

そう、ひそかにこの時を夢みていたのだ。

も:『ねえねえ健ちゃん、相談があるんだけど。』

健:『ハイ?』

沢を見下ろしながら話す私。

も:『私さ、これからまだまだ縦走続くから、今後 温泉の硫黄臭さと汗の匂いが混じったら

皆さんに御迷惑かけると思うんだよね。だからここで洗って硫黄成分落としてもいい?』

健:『ここで?』

も:『うん。』

と、健ちゃんに許しを得て、ついでに写真も撮ってもらって、憧れの沢で洗髪。

ぐぁーーーーーーッ!

水どうの“荒々しい男”みたいだーー。

っていうか、何なのこの気持ちよさ!!

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冷たい気持ちいい最高。

も:『健ちゃんもやってみなよ!温泉とはまた違って、最高に気持ちいいから。』

明日下山する健ちゃんは全く必要ないのだが、この気持ちよさは最高だ。

健ちゃんもトライ。

130807_14

このあと健ちゃんは頭ごと沢に突っ込んでいました。

健:『うわっ、めっちゃ気持ちいい!』

も:『でしょでしょ?すっごいスッキリするよねー。』

もう二人ともゴキゲンである。

この天気、秘境の温泉、沢で洗髪。

硫黄の匂いが浸み付いたタオルもゴシゴシ洗って(お婆さんは川で洗濯状態)、

ルシルシで小屋へ戻る。

小屋に戻ったら、ご褒美のポンジュース。

このポンジュース、体に染み入る美味さでした。

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嬉しいと仁王立ち。

小屋の入り口で、休憩しておやつも食べる。

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この景色も最高だね、と健ちゃん。

幸福な時間でした。

とても親切なスタッフの皆さんにお礼を言って、小屋を後にする。

今日は荷揚げの日で、忙しそうに野菜を開けていました。懐かしいなぁ。

—–

さあ、ここから目指すは水晶小屋。

でも、体はさっぱりスベスベで、とにかくゴキゲンな二人。

地塘にご挨拶。

130807_18

  また来るね。

健ちゃんもゴキゲンで出発です。

130807_19

高天原来てよかったー。

ここから登り返しとなりますが、気持ちがいいだけで足取りも軽くなる。

登りながら、これから会えるあっちゃんひろちゃんやタトモさんの事を話したりして

荷物をデポして水晶池に到着。

130807_20

スイスみたいな景色でした。

しばらくここで景色を見ていましたが、先は長い。

後ろ髪惹かれる思いで、水晶池を後にします。

そして珍しく上から降りてくる人が・・・と思っていたら、なんとタトモさん!

私は雲に連泊と話していたので、タトモさんはビックリ。

これから水晶小屋に向かうと話したら、『あの兄弟もビックリすると思うよー。』って。

タトモさんはテントを三俣にデポして、今日は高天原に一泊とか。

あそこで一泊ものんびりで贅沢ね。

嬉しい再会に別れを告げて、更に元気になって再び歩く。

途中、樹林帯が開けて絶景ポイントが。

写真好きの健ちゃん、もちろん撮影タイムです。

130807_21

100回位言ってるけど今日は最高だーーー!

さる、調子乗る。

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おっとよろけた。

さる 満足。

130807_23

ヨシ、完璧。

途中、湧き水が出ていれば、シュラカップを取り出して飲んだ。

私が記憶するに、ここで飲んだ湧き水が一番甘くて美味しかった。

歩けば歩くほど、元気も出てシアワセ度も増す。

そんな一日なのは、大地からのエネルギーを沢山吸収しているからか。

程なくして視界がパっと開けてワリモ岳分岐の下に出ました。

130807_24

今日はどこまでも最高の展開だなー。

明るくてお花が一杯咲いていて、足元の沢も綺麗。

・・・・・沢?

やっちゃう?再び。

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何をためらう事があろうかいや無い。

ここで浸さずして何をしよう。

もう二人して、ノリノリで沢の水に頭を濡らす。

どんどん自分がさる化していってるのを自覚していく。

でもいいのだ。

だって最高に気持ちいいもん。

濡れた髪をタオルで拭いて、さあ再び出発です。

130807_26行くわよ健ちゃん。

この時点でも疲れなど全く感じず、むしろワクワク。

景色も沢水も、そしてこれから会えるあっちゃんひろちゃんにも。

全部が楽しい!

それはきっと健ちゃんも一緒?

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ハイ楽しいです姉さんほどのテンションじゃないけど。

健ちゃんは一杯写真を撮っていました。

130807_27

絵になる風景ねぇ。

大きなザックとシュラフマットと山オトコ。

これぞザ・夏山っていう景色ね。

いいよー健ちゃん、こっちに移住したらしょっちゅう山に登れるよー日常になるよー、と

そそのかしながらワリモ北分岐に着く。

ここまで上がると、どちらの景色も最高だった。

130807_29   祖父岳・三俣方面をバックに

こちらは薬師・水晶をバックに

130807_30

この下から登ってきました。

二人で写真を取り合って、おやつ食べて。

ここから健ちゃんは三俣山荘へ、私は水晶小屋へ。

一人で歩いていたら、最高の景色でも途中で一人歩きに飽きてしまっていたかも知れない。

やっぱり綺麗だねー、楽しいねーと言い合いながら登る山の方がシアワセだ。

今日は二人で本当によかった。

健ちゃんにお礼を言って握手して、それぞれの道へ。

さあ!

後は水晶小屋を目指すばかり!

130807_31 まだまだ楽しいってホントシアワセ♪

<続く> 長すぎて早く先が読みたいあなた。私も一緒です。

コメント

  1. tatomo より:

    この日は最高のお天気でしたね。

    出会ってビックリしました。
    出会う人が少ないし、
    予定のコースとは違うし・・・

    山には、いろいろな周り方がありますね。

    高天原に泊まられたと思っていたんですが、
    雲ノ平→入浴→水晶だったんでしょうか。
    なので、入浴料200円?

    沢で洗髪?
    やっときゃ良かった。
    そんなに気持ちいいですか。

    はっ? 二度目の洗髪?
    黒部源流近くでの洗髪なんて贅沢ですよ。

    さぁ、あっちゃん、ひろちゃんと飲み会ですね。

    • moosuke より:

      tatomoさんへ

      写真、ありがとうございます!いいですねーー。また行きたくなる。
      蕁麻疹はすごかったですよ。過去最強でした。
      おかげさまで今は治っていますが、あれは二度とごめんだー。

      そう、もんきち先生は現在山登り中なんです。
      いつか誰かのザックのポケットに入っていて、再会するような気もします。

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