そういえば。
五色が原のテント場で、ペットボトルに少し残っていた水を飲もうと ペロ~ンて舌を出した丁度その時、
『もおすけさんですよね!?いっつもブログ読んでます。お店にもよく行ってるんですよ。』
と言われ、モーレツに恥ずかしかったもおすけです。
皆様こんばんにゃ。
ただでさえ、テント場ついてゴキゲンな時は200%素なんですわ。
もうタラリラ~~~~ッ♪て感じで、おバカモード全開で歩いております。
だからもう恥ずかしいのなんのって。
嬉しさも混じって、エヘヘな感じのもおすけでした。
でも お声を掛けて頂いたお蔭で、山行の疲れも吹っ飛びました。
ソロでいるから、余計にお声を掛けていただけると嬉しいものです。
そんなおさるのもおすけが送る、女一人でソロテント泊・9泊10日“ 室堂から上高地まで ”3でございます。
女一人でテン泊大縦走9泊10日・3
2013年 8月4日 大縦走二日目 朝から雨
私は、雨がテントのフライを パタパタパタタ、と静かに叩く音が好きだ。
でもそれは、テントの中で過ごしている時の話。
これから荷物をまとめて縦走を続けるとなれば、話は別。
も:『縦走の前半で雨が降ったら辛いよねー。ただでさえ荷物が重い前半に雨で更に重くなるもん。』
とは、誰もが思う所だろう。
二日目は、それでもAM3時前に起きる人などの音からか、私も3時に起床した。
そして朝食。
昨日残ったホタテのおにぎりはおじや風にして。フリーズドライの豚汁と共に。
3時のおやつ・・・じゃなかった、朝食です。
消化をよくするために ゆっくりと食べ、食後にコーヒーを飲んで撤収作業。
5時40分にはテント場を出発して、本日はスゴ乗越小屋まで。
この日はずっと雨。
強くなったり弱くなったりしたけれど、とにかく休ませる気がない位に降っている。
私は直前に行った雨の涸沢でザックがびしょ濡れになって多々問題があったことを踏まえ、
今回はレインウェアの上からツェルトを被った。
こうすると、ザックの背面に水が滴ることはなく、多少マシになる。
ただ格好は悪い。
でも、中のシュラフやダウンジャケット・着替えが濡れたり湿ってしまうよりはずっといい。
だってまだ縦走は始まったばかりなんだもの。
—–
晴れていたら綺麗な景色であろう五色から鳶山までの景色もスルー。
テンションも雨雲も上がらない。
記録写真。
四国と関西からいらっしゃったと言う 健脚なおじさん二人に離されない様に、必死でついて行く私。
道はしっかりしている。
ペンキの印も、これ以上わかりやすく出来ないって程に親切に付けられている。
ただ、どんよりとしたこの天気。
冷たく降る雨。
こんな寂しい風景の中、一人ぼっちで歩くのは寂しすぎる。
とても優しいおじさん達は、道を譲るも『いやいや自分達も、このペースで精一杯だから。』
と、ずっと私の後ろをついて下さった。
本当はもっと早く歩けたはずなのに。
ありがとうございました。
途中一箇所、小さな鎖場。
これがまた、用意されたかの様な激しく降り始める雨。
そして向こう側から10名以上の団体パーティ。
ここで来る?
すべてがそう思える苦行の条件ではあるが、耐えるしか私達になす術はない。
団体さんを途中で切ってもらい、通過してからのすれ違い。
いつもなら何てことない懸垂の下降でも、水分を含んだザックとテントの重さは初日のそれを上回る。
腕にダイレクトにかかる重さ。
雨で岩は滑るし、足元も見にくい。
何とか通過して、その後は急登。スゴの頭への道だ。
途中、とても心が折れそうになった。
も:『ああ、おじさん達がいてくれてよかったです。一人だったら今、心が折れてたかもしれない。』
本当にそう思ったので、おじさん達に伝えお礼を述べる。
おじさん達は、『私達の方こそ、お姉さんの方が荷物も重いし励みになるわー。』と謙遜して言って下さった。
急登から下って、乗越で小休止。
再び登るも、道が少しづつ緩やかになっていくにつれ、希望が持てる。
ここを登りきれば。
そんな思いで、自分を鼓舞しながら歩いていく。
樹林帯から視界が徐々に開け、ぽっかりと小屋の手前のハイマツ帯に出る。
ご褒美の様に、雨が上がっていく。
嗚呼、やっと着いた。
乾きものの行動食しか口に出来ない、雨の山行。
ゆっくりと座って休むこともままならない。
体力、重さの問題ではなく、気力。
唯一それを問われるような山行だった。
—–
テント場に着いて、あーーーーーー、着いたーーーーーー!と思うと同時に、
『あっ!』
と、すごく驚いた顔。
それは私ではなく、件の大型ザックのお兄さん。
あ:『あれ?? いつの間に俺達、追い越しましたか?』
も:『私、行きがけに五色の小屋へ寄ったんで、その時だと思います。』
話を聞くと、お兄さんたちが出発する時には私の姿はもうなくて、
きっとスゴを越えて薬師まで行ったに違いない、と話していたとか。
も:『天気が回復して歩きやすかったら それも少し考えたんですが、この天気でしたからね。』
そう。
そして私は悩んだ末、歩けたとしても各駅停車でのんびり歩こうと決めたのである。
だって、のんびりしながら泊まって歩く方が断然楽しいもん。
そんな話をしている間にも、空は回復傾向に。
とにかくテントを設営して、濡れたものを乾かして、美味しいもの食べて休みたい。
今日は私、頑張った(荷物は更に重かったし)。
だから、ご褒美パスタ。
ソルレオーネのトマトパスタに、ピーマン&人参&鷹の爪をプラスして。
食べ終わったら、どこに座っても何故かくつろげない。
足を伸ばしても、地面に座っても。
で、テントで横になったら初めて楽になれた。
ああそうか、今日は3時に起きたんだもんね。
夏休みの贅沢。
テントの中でお昼寝を。
もおすけ、至福の時間です。
—–
PM3時過ぎ。
楽しそうな人の話し声で、目が覚める。
一緒に歩いて下さったおじさん達は、隣のテントで昼寝中。
楽しそうなのは、例のお兄さん達。
昨日から同じ山行予定で歩いているおじさんと三人で飲んでいて、三人ともかなりゴキゲンだった。
楽しそうな所には、カブトムシのように寄って行ってしまうもおすけ。
私も混ぜてー♪と、お仲間に入れてもらう。
ここで仲良くなったのが、仲良し兄弟・あっちゃん&ひろちゃんと、タトモさんだ。
三人とも、とにかくお酒が好きである。
さぶちゃんや さんぱちさんもお酒は大好きだが、私はここまでテン場で酔っ払った人を見たことがない。
さぶちゃんの言う所の『ぺろんぺろん♪』である。
特にゴキゲンなのが、弟・ひろちゃん。
ひ:『だーって、飲む為に山に登りに来てるんだもん♪』
うんうん、私飲めないけどわかる。
下界で飲むより100倍美味しい。
下界で食べるより100倍美味しい。
その為に私も登ってるもん。
そんな私のアルコールに変わるご褒美ドリンク・カフェ・オ・レ。
うんうん、確かに美味しいよねぇ、ともんきち先生。
何を話たんだか、よく覚えてないんだけど。
ただただ楽しくってゲラゲラ笑っていた事と、楽しかった気持ちだけはよく覚えてる。
それと、お兄ちゃん・あっちゃんが、
あ:『お前、ほんと飲み過ぎ。』
って、いかにもなお兄ちゃん発言してるそばから、
ひ:『ふえ?エヘヘ~~~♪』
ってこれまたゴキゲンで、ちっとも聞いていない弟キャラのひろちゃん。
この仲良し兄弟と、負けじ劣らじの呑兵衛タトモさんのお蔭で、
今日があっという間に楽しい一日に早変わりしたことは、三人のお蔭かアルコールパワーのお蔭か。
でもこの日は、本当に周りの方の優しさのお蔭で救われて、結果とても楽しい一日となったのでした。
(皆様本当にありがとうございました。)
コメント
もおすけさん
こんにちは。
憧れのもおすけさんが、憧れの縦走を成功させて、ますますまゆちゃんの憧れになりました!!
もおすけさんに少しでも近づきたくて、先日やっとソロテント山行してきました。
ぜひぜひ、どかこの山でお会いできると嬉しいです。
長野移住、本気で考えようかな・・・(笑)
まゆちゃんへ
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
憧れだなんて恐縮ですが、ソロ山行を始めたきっかけになれたのなら嬉しいです。
ソロ、大変ですけど楽しいですよね。
ついでに移住はもっともっと楽しいですよーーー♪
信州でお待ちしております☆