先日、いつものように値札つけをしていて、
いらっしゃいませ~、とお客様にご挨拶。
すると そのお客様、
k:「・・・何処でお会いしたか、覚えてます?」
!!!
覚えていますとも!
あの水晶小屋への歩荷で、足を捻挫した時にすれ違ったお兄さん!
その時の様子→ 初めて靭帯切りました
そう、捻挫してからも水晶小屋を目指し歩いている時に、すれ違ったお兄さんでした。
お顔は覚えていましたが、facebookでお友達になった時も
公開したてでドバッと申請を頂いていたので、
当時のやり取りは勿論覚えていたのですが、お名前は覚えてなくて(ゴメンナサイ)。
そして、もともとお顔を覚えるのが苦手なもおすけですが。。。
イヤー自分でもよくわかったなぁー、と思いました。
だぁって(ここからは言い訳)これだけ山登っていたら、何処ですれ違った方か、
うちのお客様なのか、山でお会いした方なのかが、ごっちゃになっちゃうんです。
でも、あの時は自分でも怪我が衝撃的だったので、
特に視覚的に、もの凄く覚えているんです。
雲の切れ間から雲ノ平山荘が見えた風景や、水晶小屋までの景色や
お兄さんとの会話した場所や立ち位置など。
風景は、絵で描ける程に覚えています。
なので当時の話をしたり、今回の縦走の話を聞かせて頂いたり。
山帰りでお疲れの所、本当にわざわざお寄り頂きありがとうございました。
怪我しても、タダでは起きないもおすけ。
ちょっと違う。
でも少ししか働けなかった小屋なのに、こうして繋がれたご縁に感謝です。
お兄さんこそ、よく覚えていて下さいました。
有難う御座います。
お店で知り合いに会えるとやたら嬉しいもおすけの、大縦走報告、
本日は8日目、冷池から鹿島槍を越えて目指すは五竜!
鹿島槍山頂からの続きです。
今日から夏祭り!【もおすけ日記・女ソロでテン泊大縦走2015】上高地~日本海・親不知まで15鹿島槍ヶ岳~五竜山荘
2015年8月9日 8日目 快晴
AM4:06分、薄暗い中、冷池のテント場をヘッデン付けて出発。
AM5:40、今回の縦走21座目、百名山の鹿島槍ヶ岳(南峰)登頂です。
先生も、雲海の美しさにうっとり。
って、先生のシルエットが輝いていて、もおすけはそれにうっとりだわ!
どっちもいいでしょ。
そうね、でもやっぱり特に雲海が綺麗ね。
今回の縦走で、一面の雲海はこの日が初めて。
雲の上にいるんだなぁって感じる瞬間です。
綺麗。
白馬方面も美しく。
この南峰の山頂では、関西学院大学のワンゲル部君たちと
写真を撮り合いっこしたりして。
皆さん、最高の景色に楽しそうにはしゃいでしましたが、
今回の縦走中にお会いした大学生のパーティで、一番しっかりしたワンゲル部さんでした。
ここ山頂でもリーダーさんが、「ここで休憩、7分だから各自補給して。」とか、
「あと3分。」ときっちりタイム計っていたし、スピードよりもとにかく安全優先で、
しっかりとした足取りや安全確認と傍から見ていても、とても連帯感のあるパーティでした。
その中でも、小柄であどけなさの残る女の子が一人。
もおすけと同じオスプレイの大型ザックを背負っていて、
思わず心の中でエールを送っておりました。
みんな一緒で楽しそうね。
最高の思い出になるだろうなぁ。
とか思いながら、一人歩いて鹿島槍北峰。
22座目。
ここはスルーせずに登りました。
後ろに見えるが鹿島槍南峰。
さて、ここから噂の八峰キレットです。
大丈夫かな、大丈夫よね。
先生も覗きます。
ほほぅ、ここを下るのか。
いや先生、被ってて見えませんってば。
そこからは、鎖や梯子を使って下って。
初めてのルートでしたが、無風で快晴のせいもあってか
全く怖くなかったです。
少しは成長したのか?私。
そんなことを思いながら、憧れのキレット小屋さんに到着。
ここで朝食の残りを食べようと、小休止。
キレット鞍部に立つ、この小屋。
一度来てみたかったの。
嬉しいなぁ‥‥って。
あれ?
キレット小屋さんの入り口。
ややっ!
先生いつの間に。
あな絶景かな。
・・・ハイ、一人遊びしておりました。
そして、再びザックを背負い、出発です。
ありがとうキレット小屋さん。
少し歩いて振り返る。
ほんと、凄い所に建ってるなぁ。
ここもいつか泊まってみたい。
そしてこの日は。
靴下を、二枚履きしていて快調だったここ数日でしたが、
朝履いた時、右足の小指の爪だけが痛かった。
このまま履いて歩けば、また爪が黒く内出血してしまう。
なので今日は、左足=二枚履き、右足=一枚履き。
もう見た目のおかしさとかどうでもいいと言うか、
おかしいとさえ思わない自分がいました。
皆さん、連日山をやってると、頭がおかしくなります。
本当です。
で、G5,G4と小刻みにアップダウンを繰り返し。
コースタイム通り、12:00ちょっと前に23座目の五竜岳に登頂です!
雪の山頂しか知らなかったから、うれしーー!
山頂で靴を、靴下を脱いでお湯をわかす。
本当は出来たらこの日、この山頂から見える唐松まで行きたかった。
私が悪天候に備え、予備日をどうしても取り返したかったもう一つの理由。
それは、「あっちゃんひろちゃんに山で合流」したかったから。
彼らは去年のリベンジで、唐松から親不知まで抜けるという。
予定通り薦めば、朝日小屋で合流出来るはず。
彼らの初日の唐松と、2日目の白馬頂上山荘。
私は頂上山荘よりも天狗山荘に泊まりたかったので、やっぱり合流は朝日小屋か。
一人この縦走中、何度も地図を見ては巻き返しを図っていたのは、
この為だったのです。
一日でも天候で遅れれば、ゴールまで会えない。
その思いがあったので、なんとか予備日が欲しかったのですが
幸い予定通り、なんとかここまで来れました。
でも今日、あと2:30分頑張れば唐松山荘で2人に会えるけど、
足の裏がもう痛かった。
「一つ後ろのテン場にいるよ。」って、テン場に着いたらメールしよう。
山頂で紅茶を飲み、最高の景色を眺めながら、おやつ&休息タイム。
せっかくのこの天気だもん、味わわないと勿体ないよね。
その頃彼らは、こんなところを登っていたようです。
遠見尾根 byあっちゃんカメラ
そう。
なんと五竜からスタートにしていたのです!
そんなことも知らずに、足痛いよー、岩が滑るよーーと
うだうだと猛暑にやられながら、降りていた私。
そして何だか「姉さーん。」と呼ぶ声が。
ん?
んん??
近づくテント場を見ると、あれ? 見覚えのあるザックとTシャツ姿の2人。
あっちゃんだーーーー!!
ひろちゃんだーーーーーー!!
なんでなんで??
でもうれしーーー!
うれしーーーーーーッ!!
と、なんで?という単語が頭の中を100回位、まわりながら駆け降りる。
あっちゃーーんひろちゃーーん!!
わーーーい!!
あっちゃんだーーー、ひろちゃんだーーーッ!!
もう、見つけた途端にダッシュです。
なんだ、まだ元気あるんじゃん私。
両腕を広げ、テッテケテーーーーッ。
後で聞いた話ですが。
もおすけが駆け降りてくる間、お兄ちゃんのあっちゃんは、
あ:「走るな、走るな!」
って、ずっと小声で言っていたそうです。
さすがお兄ちゃんね。
ありがとうでももおすけだいじょうぶ。
幸せだといつも以上に馬力出るから。
そんな問題じゃなくとも、そんなこんなのダッシュで到着。
なんでなんで?唐松じゃなかったの??
もうもうもうもう嬉しくって。
再びハイタッチ!
で、無事に山の上での再会を喜ぶ。
皆さん。
もう、もおすけの一人で歩いてーご飯食べてーー寝てーーー、
起きてーーーまた歩いてーーーの縦走記にいい加減飽きてたでしょ?
でも、もおすけは楽しかったんです。
一人の時間も、ハプニングさえも。
でも、あっちゃんひろちゃんに会えたら、誰かと一緒って
こんなに幸せで楽しいんだ!って、改めて深く感じましたよ。
もうね、一言で表現するなら夏祭りです。
お祭り。
フェステボー!
ですよ。
皆さん、これからはフェステボーな山行記録となりますので乞うご期待。
あまりの嬉しさに、約束の「やることまず先にやる。」は、
この日ばかりはお預けです。
テントも広げず、まずは乾杯。
もおすけはジュースで、兄弟はもちろんビアで。
かんぱーーい!
嗚呼、なんて楽しいんでしょう。
これまでの山行での事件?を、あのねあのね・・・と
小学生の子供のように二人に報告。
2人の横浜出発からの話や、今日暑かったねー、から、
いつもの飲み予定から(この2人、驚くほど飲みます)イロイロイロイロ。
って、ハイテンションで話していたら、横にいた女性、
A:「あの・・・ブログ書いてらっしゃいますよね。」
も:「あ、はい。」
A:「やっぱり。もおすけさんですか?」
と、テーブルの上にはもんきち先生。
そして素で喋りまくって、また頭とかボサッてたかも。
なんとお隣の女性は、ブログ読者さんでした。
私達の話が聞こえ、そしてもんきち先生で もおすけとわかったようで。
一緒に写真を撮って頂き、嬉しかったです。
有難う御座いました。
この後、テントをなんとか設営して、暑さのあまり
兄弟のテントにムギュッとお邪魔したり。
もおすけもジュースお替わりしたり、おつまみ買ったり。
2人の犯罪的ないい香りのする、ご馳走に釣られながら
もおすけもお肉にしなくちゃ!と、牛とじ丼。
ご馳走にしなくっちゃ!と、ねばサラダ。
あとお赤飯に、担々スープも。
でもテンション上がり過ぎて、水の分量間違えました。
写真なんて超適当。ご覧の通りです。
若干水っぽい牛とじ丼。でもうまし!
もうねぇ。
嬉しいんですよ。
今書いてても嬉しくなってきて、今あっちゃんひろちゃんに電話したくなるくらい。
(なんて はた迷惑。)
あのねあのね、もおすけ今日は一人じゃないんだよ!
あっちゃんひろちゃんと一緒なんだよ!!
これが、どれだけ嬉しかったことか。
テント場から遠見山にこだまするほど大声で、
叫んで自慢したくなりましたよ(本気で はた迷惑)。
今日までのソロも、十分楽しかったんです。
静かな時間も、自分で全てジャッジをして歩き通してきた道も。
夜の読書の時間も、小屋で会えた方々との時間も。
でも、山で友達に会え、一緒に歩ける。
この幸せは、恋人や家族とは また違った幸福があると思います。
山の同志。
二年前、偶然出会えたこの二人の同志に、また山の上で再会できた喜び。
言葉にならない幸福感。
少しづつ、夕暮れ色に染まる五竜山荘とテント群。
誰もが幸せそうな五竜山荘。
綺麗な夕日以上に感動した一日でした。
夏夕日。
あっちゃんひろちゃん、ほんとにありがとね。
もおすけは、本当に幸せ者です。
■ここからはひろちゃんブログと、ステレオ放送でお送りします!
(更新頻度はズレますが。)
お楽しみに~。
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