セールが始まっても、追加で値札付けとかあるんです。
で、値札付けをしていたイデぞうの後に控え室に行ってみたら。
ワタクシの高級フリースさんが、こげな事にッ。
ツッコミどころ満載の値札。
ちょっとー、100万円が1円てどういうことよー!
それよか『マニア向け』ってどういうことよ!
さっそくイデぞうに突っ込んだら、イデぞうくん、
イ:『イヤ、値段とか別にいくらでも良かったんですよ。“MORTH CASE”が書きたかっただけですから。』
も:『でも、何でFACEじゃなくてCASEなの?』
イ:『だって“モースケ”だから。』
あ、そういうことね。
っていうか、キミ忙しいんだから仕事しなさいよ。
と、またしてもイデぞうネタで前書きが長くなりましたもおすけです、皆様こんばんにゃ。
セール中に『ブログ読んでるよ。』と仰ってくださったお客様。
ありがとうございました、励みになります(仕事とブログの)。
常連さんにもブログの話をしていたら、『ボクもイデぞうって名で、時々登場してます!』とか
名札を掲げながらなんだか嬉しそうに横でアピールしてるイデぞうくん。
ネタに困った時は、また何かよろしくね。
そんなイデぞうを後輩に持つもおすけが送る、南アルプス大縦走。
年内に終わるのか?
一年前が頭によぎりつつ、慌てて更新して参りましょう。
小河内岳避難小屋の朝からです。
【もおすけ日記】2014南アルプス大縦走10・小河内避難小屋~高山裏避難小屋
2014 8月9日 曇り 5日目
今回はいつも一日の行程が長いので、前日に手帳にコースタイムを書き写している。
こうすると、次の目的地を頭の中で思い出す時、ポケットから小さな手帳を出すだけで
現在地から目的地までの時間が確認できる。
今日からは天候が下り坂だ。
むしろあれだけ台風が騒がれていて、ここまで殆ど降らなかった方が奇跡とも言える。
そして今回は気象を勉強している友人・しまちゃんに、台風情報だけメールで送ってもらうように頼んでいた。
携帯でアクセスすれば天気予報も見られるが、電波が弱い所が多いのとメール以上に電池が消耗してしまう。
なので無理を言って、お願いしていたのだ。
それと理由がもう一つ。
私は天気予報以上に、彼女の直感を信じていた。
天気図から見る彼女の予想。
五感が鋭い彼女の推測やアドバイスの方が、私には確かに思えた。
前日のシマちゃんからのメールでは、
し:『台風の進行時間が変わりました。9日(土)15時にはまだ、台風の中心が九州付近にあり
10日(日)の9時には台風の中心は松江に。その後、本州を北東に縦断し、
中部地方は15時以降に暴風圏に入る予報で、10日午後~11日午前にかけて待避を検討して下さい。
天気予報と降水確率に変更はありません。』
端的且つ完璧なメール。
しまちゃん、本当にありがとう。
なのでこの日も4時台に起きて朝食。
空が明けてきました。
そして今日も富士山が。
唯一 報告していない初夏の富士山行。あれからますます大好きな山に。
しばらくすると、東の空一面がオレンジ色に染まり。
絶景哉。
今年の夏、一番綺麗な朝焼けだ、と小屋のご主人もカメラを出してきて。
奥様と三人、日が昇るまで眺めていました。
今日は天気が崩れるから、早めに出たかったんだけどね。
これを楽しまないなら、何のために登っているのか。
その分、速く歩けばいいや。
しっかりと朝焼けを堪能しました。
支度を終えて、もう出発という頃。
小屋の奥様が、奥から手に包みを持って出て来られました。
奥:『朝食の時に、気付けばよかったんだけど。』
と、差し出して下さったそれは、出来たての甘い香りと温かさが残る卵焼きだった。
貴重な生食材なのに。
加えてご夫妻は、昨夜、予備のガス缶を忘れてしまった話をしたら
『使いかけだし荷物になるかもしれないけれど、雨で濡れた時に乾かす時にでも使って。』
と、まだ半分ほど入ったガス缶も下さったのだ。
どちらもモノ以上に、その気持ちが嬉しくて。
あまりに嬉しくて、ちょっと涙が出そうになった。
すれ違う人も殆どいなく、ずっとずっと一人で歩いて テント場も人も少なく。
空がスカッと晴れていたらテンションも上がるけど、三日目以降は毎日どんより。
こんな毎日だったから、ただもう嬉しくて有り難く受け取り、両手で握手してお礼を言った。
主:『それにしても、よく担ぐねぇ。』
と、ご主人。
いえ、仕方無しなんですけどね。
そう言いながらお二人は、寒いのに外まで出て見送ってくださった。
途中、振り返ったら手を振って下さったご夫妻。
本当にありがとうございました。
大好きになった小屋でした。
小河内岳山頂は、小屋からすぐ。
昨日、14コ目の山頂・前小河内岳も通過したので、これで15コ目の山頂・小河内岳2802mに登頂です。
今日も沢山歩きます。
行く方(ゆくかた)を眺むれば。
右手にそびえる荒川岳。
今日も大変だけど、もおすけ、卵焼きパワーで頑張れる!
だってまだ富士山も見えてるし。
富士山は、その高さより美しさが日本一なのだと、南から毎日見ててそう思いました。
と、ここで気付いた。
頂いた卵焼き、温かいうちに一口食べておきたい!
歩き始めたばかりだけれど、あの手渡された時、嬉しかったぬくぬくを
一口頬ばりたかった。
ザックを下ろし、包みを開ける。
新聞紙からも伝わる温かさを再び感じて、幸せな気持ちになった。
常々、料理は作る人を表すと思う。
奥様の人柄がそのまま味になった様な、甘く優しい味の卵焼きでした。
歩いていくと、所々お花畑も点在している。
晴れてたら気持ちいいんだろうなぁ。
ちょっと残念。
縦走16座目の大日影山、17座目の板屋岳も通過。
この辺り、西側がガレていて もの凄いキワを通ります。
雨と朝露で地面が緩んでて怖かった。
ね?際過ぎてトレースもないでしょ?
かなり長い距離。
慎重に通過して、順調に下る。
あ、見えた!
噂の高山裏避難小屋です。
マルバタケブキに囲まれて。
小屋が見えると、本当にホッとするなぁ。
もちろんここまで誰にも会わなかったので、嬉しくて急ぎ足で降りていきました。
<続く>
【もおすけの山道具】
先日、ご紹介した大縦走で使っているクッカーに。
今回は軽量化で蓋部分のフライパンは持って行かず、代わりにこちらを持参しました。
スノーピーク・チタンシェラカップ。
こちらの優れた点は、持ち手が滑りにくいように計算されていて、
薄手のグローブをしていても滑らせて中身をこぼす心配がありません。
そして目盛りが付いているので、水やアルファ米が計量できます。
大縦走では、外装を全て外し、大きなジップロックに入れていくので計量は大事!
目分量で作ると、ビシャビシャのご飯になったりしますからねー。
チタンなので、冷めた飲み物を温め直すときも極弱の火にかければ
飲み口が熱くならずに、別容器に移さずそのまま飲めます。
熱伝導率の悪さを逆手に取った長所でもあります。
極弱のとろ火にするには、このスペックのバーナーが一番。
これより大きなストーブだととろ火が難しい、とはウニゾーの感想。
因みに山道具を色々インプレするウニゾーさんも、シェラカップは私と同じこのスノーピーク。
本当に使いやすいよ。
お勧めです。
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