皆様こんばんにゃ。
本日もお寒うございます。
いやー、信州はしばれる。
温かい汁物・鍋物がたまりませんね。
信州味噌が発展した歴史がわかりますよ、この寒さは。
家のカーテンを開けたら見える常念岳も、ほらこの通り。
険しくて怖くて美しい大好きな冬山が始まる。
楽しみです。
そして、私がお店でPCに向かってPOPを作っていると。
キタさんがやって来ては、POPを見て 『プッ。』。
電話を掛けにやって来たフクちゃんが、POPを見ては 『プッ。』。
皆さん、真面目に仕事して下さい。
人の仕事を見て笑うなんて、失礼なっ!
好き勝手やらせて頂いてストレス発散するオンナ・もおすけでございます。
あ、話がまた逸れ出したので、この辺で本題に。
南アルプス大縦走・熊の平から塩見岳~三伏峠を一人孤独に目指している途中から。
天気は残念な下り坂。
はじまりはじまり~。
【もおすけ日記】2014南アルプス大縦走・8三伏峠~小河内避難小屋
2014 8月8日 曇り 四日目の午後
三伏小屋を目指して歩く。
雨は小降り、気持ちは焦る。
急いだお蔭で、PM13:35 三伏峠小屋に到着。
ここで軒下にザックを下ろし、一人ミーティング。
まだ14時前。
明日は台風上陸は間違いなさそうだから、早めに目的地に着いて
台風の被害を避けたい。
台風の進み具合によっては、二日間停滞だって無きにしも非ず。
ならば今、もう一つ先まで進んでおこうか。
本当は、かかとのそばのアキレス腱が痛かった。
ここまでで、既にコースタイム9時間30分の所を8時間半。
これだけで充分疲れた。
でも、まだ二時前。
朝食の残ったアルファ米をもぐもぐさせながら、残念な方に
心が傾いている自分を認識しながら。
PM13:55、ザックを再び背負った。
10分で水場に着く。
ザックを下ろして、更に5分ほど下った水場まで降りる。
一つ先に伸ばした本日の目的地は、小河内避難小屋。
ここには水とテント場がない。
ただ、小屋泊まりの宿泊者には、1Lの天水が頂けるという。
翌日の分の水を考慮して、またここでMAXの水を汲む。
プラティパスに3L、ハイドレーションに0.9L,ペットボトルに0.35L。
本当にミナミは、いつまでたっても軽くならない。
またしても軽く20kg越えだ。
もちろん歩いていても、私一人。
誰ともすれ違わない。
みなさん、いつこのブログはテンション上がって面白くなるのかなー、とか
いつ北アルプス大縦走みたいな楽しい出会いがあるのかなー、とかお思いでしょ?
はっきりと言っておきましょう。
ないです。
そんな楽しい出会いなんて、なかったです。
延々と孤独との戦いでした。
最高に地味な大縦走でしたよ。
もうつまんないとか思っちゃってる読者さんは、今日からスルーしてくれちゃっていいです。
だって地味だもの。
と、やさぐれてしまうほど、終始孤独な縦走でした。
一人また、急登を痛い足で上がって稜線に出る。
この縦走13コ目の山頂・烏帽子岳に登頂。
でもね、まだまだ目的地は遠いの。
更に3時間近く伸ばしてしまったから。
あっちを見る。
遠いぞ。
ここでアメちゃんを一つ口に放り込む。
気持ちだけはしっかりしていた。
まだ歩ける。
水は4L増えたけど、ふらついてないし体力も残ってる。
何とか雨も持ちそうだ。
頑張れアタシ。
とにかく息が切れないように同じペースで歩く事だけに集中。
次第に近づく。
山頂から左に下がったところにピコンと立ってる避難小屋。
誰か、人が立っているのも見えた。
よかった、他に宿泊者がいる。
それだけで元気が出るほど、寂しい天気の中の長い長い銃走路だった。
歩く歩く歩く。
ただひたすらにこの天気の中、ザックは軽くなっていかない現実に慣れながら、ひたすらに歩く。
そしてようやく目的地・小河内避難小屋が目の前に。
嬉しくて少し鳥肌が立った。
やっと荷物が置ける。
今日はもう歩かなくていいんだ。
着いた。
着いた。
長かった。
そんな端的な言葉しか頭に浮かばなかった。
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