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【おさるのもおすけ日記】2013年10月八ヶ岳宴会山行1

ハイ、これがとっても書きたかった山行です。
皆様こんばんにゃ、おさるのもおすけです。

『八ヶ岳宴会山行』。

この夏の大縦走と共に、すーごく書きたかった山行。
思い起こせば、毎年行ってる『白馬山荘に集合』ツアー。この時に、今年も秋の宴会山行をしようと盛り上がり。2012年は、鉄板担いで赤岳鉱泉で焼肉&三山縦走。
今年は?
ありきたりじゃつまらない、と もおすけとさぶちゃんウニちゃん。
ならば、まだ行ったことのない人が多い青年小屋~権現岳~キレット~赤岳に話が決まった。

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【おさるのもおすけ日記】2013年10月八ヶ岳宴会山行1

2013年 10月 19日 出発前夜

今回は、過去最高の人数で、準備も過去最高に大変だった。
去年と違って、全員で縦走。
しかもテント泊初メンバーが二人。
一人は、山の先輩であるもっくんとの山行で、バテたもっくんの荷物を全て担いで降りた自称“優秀な初心者”メイちゃん。
彼は去年の焼肉山行も参加してくれた。
そしてもう一人は、槍の北鎌行ったことがあるけど重い装備は担いだことがない、と言うこうちゃん。

こうちゃんとは。

私の白馬山荘時代にブログに、コメントをくれた人である。
実は、何を隠そうこのブログの縁からなる友達の中では、彼が一番最初にコメントをくれた人であり、山荘に 初めて差し入れを持ってきてくれた人でもある。
もちろん面識など、まるでなかった。
食べ物くれる人はイイヒトネ で覚えていたのだが、山荘ブログ後は暫くコメントくれていたけれど
その後音信不通となっていたので、今はもう読んでいないと思っていたら。
夏の大縦走日記で、久し振りにコメントをくれました。

人生は、縁もチャンスもで全て出会いから成り立っている。

そう思っているアタシはすぐさま連絡を取り、今回の山に誘う。
3年前に数分会っただけの彼だが、二つ返事でOKが。
これが再会&初参加のきっかけ。

そして、後はいつものメンバー。
さぶちゃん、ウニちゃん、さんぱっちん、もおすけ。
ムードメーカーなのにいつも行き違い、私は一緒に登ったことがなかっためがーねくんと。
総勢7名の大所帯での山行となりました。

—–

こうなると大変なのが、装備の手配。
勝手にあちこち誘ってから、さぶちゃんに『ザック貸したげて。』と無茶ぶりをする私。
ザックとザックカバー、シュラフとシュラフマットを私とさぶちゃんで提供し、
テント泊初メンバーの二人に貸す。
各自持っている装備とスペックの確認。大鍋とテントを借りる。
7名分のメニューと食材の買出し。切り出し&下準備。こういう些細なことに、膨大な時間を費やす。
そして前夜は、家にさんぱっちんとこうちゃんが泊まりに来る。

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山仲間が泊まりに来る時は玄関に置く、ヒュッテの看板。

三年ぶりの再会と慌しい準備・就寝と、めまぐるしい夜が過ぎた。

—–

2013年 10月 20日 雨

嗚呼眠い。
まだ寝ていたい。
睡眠不十分だと途端に行く気が失せるアタシは、布団の中にもぐり込む。
うう。
眠い。
でも行かねば。
用意していたザックを車に乗せて、出発。
そして事件が起きる。

—–

登山口の観音平にて。

も:『うそっ!さぶちゃーん!!どーーしよーーーー!!!』

もう大概の事では驚かなくなってしまったさぶちゃんは、私の雄叫びでも動じない。

さ:『あーー?何よーーー。』

も:『ヒップベルトのバックルを忘れた。』

さ:『はぁ?』

そう、ヒップベルト自体が取り外せる私のザックは、前夜どっちを使うか迷って差し替えたりしたのだ。
ベルトを差し替えたはいいが、その時に出し入れする為に外したバックルを最後につけるのを忘れて来た。
つまりウエストの平紐はペローーンと帯の様に垂れたまま。
この大荷物の重量を、肩だけで背負うの?
考えただけで気持ち悪くなりそうだった。
すると、

さ:『こうすりゃいいじゃん。』

と、さぶちゃんは、何ともなしに予めヒップベルトに着いているバックルに片側の平紐を通す。
こうすると、ヒップベルトは開閉はしないものの、きちんと締まる。
フラフープの様に、平紐のウエストの輪っかに入ってから背負う感じにはなるけれど。

も:『さぶちゃん、すごいっ!』

さ:『はぁー?何言ってんの?』

さぶちゃんは平然としてるが、この人の機転の効き様はすごいと思う。
さぶちゃんが神様に見えた瞬間でもありました。

—–

観音平から、まずは青年小屋を目指す。
本日の幕営地はキレット小屋。
雨の降る中、出発。
軽量化に突き進み、はなっから重い荷物を背負う気などないコントア50Lのウニさまと、
全ての大荷物はアルゴン85Lに託されたさぶちゃんと、
大型ザック自体 初めてのイーサー60Lを背負うこうちゃん。
それにしても、どうして君達 全員黄緑なの?

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この色が好きなんですハイ。

 大荷物トップ2・さぶちゃんともおすけ。

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あ。私も黄緑だったわ。偶然ね。

何故かこの雨なのに、防水が全く効かないトレランシューズを履いてきたウニゾーと
これまた大型ザック初挑戦のメイちゃん。

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いいの、オレなりの試み。

 もはやこの人に忠告などするヒトはいない。
己の道を突き進むウニ、どこまで行くのかずっと見続けていきたい。
なので、他の共同装備を背負わなくてもよし。
だってこの人には『メシ係』と言う、自分で名乗り出ておきながらプレッシャーで爆死しそうになっている
大役があるのだから。
ウニちゃんとの久し振りの再会に喜ぶさぶちゃんと、ウニさんとの山行を目をハートにして待ち焦がれていた
さんぱっちん。
そして男子にモテモテのウニ。

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このトリオは終始じゃれていました。

 誰を撮っても黄緑だらけ。

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 まるで青虫の行列ね。

 辛うじて暖色系の二人。
でもテンションは凸凹。

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みんなー、しっかりついて来いよー。

この頃、皆を引き離しトップを歩いていためがーねくん&メイちゃん。
トップの二人が速いせいもあって、意外にハイペースとなりました。
人数も多いですし、ここで小休止。

も:『めがーねくん、そんなに飛ばして体力大丈夫?』

め:『うん、あとちょっとは残ってるから。』

え、ちょっとだけ?
予定コースの半分どころか、まだ40分しか歩いてないのに??
当たり前だが、これには全員大爆笑。

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おかしすぎます、めがーねくん。

め:『いやー、最後はきっとバテると思うからさ、前半で飛ばせるだけ飛ばしておこうと思って。』

も:『いや、前半飛ばしすぎるから後半バテるんじゃないの?』

め:『うん、オレも今既にそう思ってる。しまった作戦失敗だな。』

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おかしすぎるでしょ、その発想。

足よりどこより横隔膜が一番の筋肉痛になりそうな程 笑いました。

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め:『でもまぁウケたから満足。』

そして、こんな時でもクールなのはこのヒトです。
椅子の上に立つんじゃありません。

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これでもオレ、楽しんでるんだよねー。

そう、これでもこの人、充分楽しんでるんです。
わかりにくいんですが、テンションは↑↑↑なはずです。
各自、飴を舐めたり水を飲んだり。
ただただ笑ってるだけのアタシに、ここでもストレッチをするこうちゃん。

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ボーイッシュな格好で美容院に行ったら、めっちゃ切られてショックな私。

さあ、再び出発しましょう。

—–

標高が上がれば寒さも増す。
だんだんと強まる風に体が冷えてくる。
ともかく青年小屋に、早く着かないかな。
そう思いながら登っていくけど、なかなか着かない。
高度計を見れば、あともう少しなはず。
一足お先に小屋を見つけて、皆に知らせれば元気も出るかも。
そう思ってスパートをかけることしばし。
ようやく小屋が見えました。

も:『小屋だよー、着いたよー。』

冷えた体に小屋に着いた喜びは温かく嬉しいもの。
順次小屋の前の平地に到着です。

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 うー冷えたわー。

ベテランの風格すら漂う様になったお二人も、お疲れ様。

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 俺らはまだまだ大丈夫だけどね。

カメラを向けられる事にまだ慣れていないこうちゃんも、 お疲れ様。

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 これまで殆どソロ山行だったもんで。照れます。

さんぱっちんもお疲れー!
って、ピントがボケちゃった。
ごめんあそばせー。

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カメラもヒトを選ぶのかしら。

この日の殊勲賞は、なんと言ってもやっぱりこの人。
さぶちゃんがこれだけ担いでくれなかったら、この山行自体ありえませんでした。
ありがとね、さぶちゃん。

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よせやい照れるぜ。

さ、寒いから早く中に入ってあったまろ。

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 皆さんよく頑張りました。

でも、陽気な彼らですから。
寒くてもこんなものがあると遊ばずにいられません。
いい大人のオトコが、ブランコでツーショット。
そしてまた、それを撮るオトコ達。

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こうして見るとわかる、さぶちゃんのザックの大きさ。

はしゃぐ子供二人と、受付をして小屋から出てきた大人なアタシ。

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 一応撮っとかないとね。

さあ、ようやく小屋に入って一段落です。

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 まだまだ続くみたいですよ。

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